怒れる中年

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保険会社こそ社会的公正の担い手であってほしいのに…

2014年07月12日 | 損害保険・生命保険の窓

保険業界の内部にいればこそ、保険会社に襟を正してほしいと思うこともあります。

    

事故の処理を公正に進めるべき保険会社が、事故の加害者と手を組んで、事故の事実を歪め被害者を加害者にしてしまう、こんなことはあってはならないし、あるはずもないと思っている人も多いでしょう。

今回、直面したことは、初めは信じられなかったし、信じたくもない出来事でした。

しかし、時が経つにつれて真実が見えてきました。

      

◇ 事故の概況:

 2014年6月のある日、昼時。Ⅰさんがいつものように原付バイクで買い物に出た帰り途、Ⅰさん側に一時停止標識のある十字路で、いつものように一時停止をして交差点内に進入したとたん、右手から直進してきたSさん運転の軽トラックに激突され、Ⅰさんは転倒して原付ごと1m以上も吹っ飛びました。

ヘルメットも歪み、Ⅰさんは救急車で病院に運ばれました。

Ⅰさんは私にとって親戚であり、原付バイクの自賠責保険契約もいただいていましたので、この事故の示談交渉の相談を受けることとなりました。

? Ⅰさんは「近く乗るだけだから」と原付の任意保険は入っていませんでした。原付運転者の中では、同じような人が多いだけでなく、自賠責保険すら入っていない人もいるようです。しかし、事故にあった時、任意保険に入っていないと示談交渉は自分でしなければならなくなるのです。

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※ 上の写真は事故現場です。Sさん側から見た写真です。こちらからSさんが進行し、左手からⅠさんが進入してきました。交差点の真ん中でⅠさんの原付の横にSさんの車が衝突しました。進行中のSさんから、Ⅰさんの動向は見えません。

          

◇ いつの間にか「Ⅰさんは一時停止をしていない」「Ⅰさんが加害者」にされてしまった・・・相手のA保険会社の主張?!

Ⅰさんが入院中に、相手のSさんは「Ⅰさんは一時停止をしていない」「そのままの速度で交差点に進入してきた」「自分は見ていた」と主張しました。

A保険会社も「当方のSさんは時速15キロ程度、Ⅰさんも同じくらいの速度。一時停止せず、そのままの速度で進入してきた」「だからⅠさんの過失責任が大きい」と主張してきました。

こちら側が「なぜ、Ⅰさんが一時停止をしていないと断言できるんだ?」「Sさんからは、建物の蔭になってⅠさんが一時停止をしたかどうかは見えないはずだ」と主張しても、A保険会社の担当者は聞く耳をもっていませんでした。

A保険会社の事故調査の担当者と、Ⅰさんや私が現場で話しても、まったく相手にされませんでした。

     

◇ 警察の現場検証で、ようやく、少し灯りが見えだした

Sさんは、警察の前で、ようやく「Ⅰさんが一時停止をしたかどうかは見ていない」と認めました。

そして、驚いたことに「Ⅰさんが一時停止をしていないとは言ってない。一時停止をしていないと思うと言ったんだ」と言い換えてきました。

Sさんが言いかえることで、新たにA保険会社の対応が問題になってきます。

Sさんが「一時停止をしていないと思う」と言っただけなら、なんでA保険会社は「Ⅰさんは一時停止をせず、両車とも同じ程度の速度」と断言したのでしょうか?

SさんかA保険会社か、あるいは両者がグルだったのかも。

実は、SさんはA保険会社の代理店らしいのです。

こうして、責任割合が小さく被害者として救済されるべきⅠさんが、より責任の大きい加害者側にされてしまったのです。

私が許せないと思うのは、Ⅰさんが70代の年配の女性であり、Sさんが保険に詳しい代理店だということです。

保険会社と代理店というプロが、まったく保険についての素人を、被害者から加害者に仕立てようとしたことです。

Sさんはもちろん、社会的公正を旨とするA保険会社は猛省、謝罪すべきではないでしょうか?

    

◇ えー! まさか? ・・・ウソの上塗りを図るA保険会社

警察の現場検証の場で、最後にSさんがⅠさんや私たちのところに近寄ってきて「申し訳ありませんでした」と謝り、握手まで求めてきました。

「これで一件落着か」と思いました。誰でもそう思いますよね。

ところがところが

A保険会社の担当者が私に電話してきて、次のように言いました。

「Ⅰさんが一時停止をしたとしても、Ⅰさんの右方の安全確認が不足していたから事故が起きたと警察も言っている」、「Ⅰさんは一時停止をしなかったと同じ」、「過失割合については『両車ともに同速度』とみなして判断する」

と言ってきたのです。

こちらは、一時停止をしたからといって過失がないとは言ってません。双方の安全確認が不足だから事故が起きたと反省しています。

しかし、だからといって「一時停止をしたとしても一時停止していないと同じ」と言うのは人間を愚弄するものです。

“灰色は白ではない、だから黒だ!” と言っているようなものです。

強いものが弱いもの相手に、こんな無法を、断じて許すことはできません。

    

◇ その後・・・

それから数日間、話し合う意味がないのでA保険会社からの電話に出ませんでした。

Ⅰさんが質問状を出すお手伝いをしていました。

そして、A損保への質問状を出してからは、損害サービスセンターの責任者と名乗る方からも電話がありました。

毎日3回くらいずつ電話があり、留守電も入っていました。

    

しかし、誰1人、「ご迷惑をおかけして済みませんでした」と言いだした人は居りませんでした。

不思議な会社だなあ…と思いました。

先週の金曜日、一回だけ電話に出ました。

そしたら、「ご理解をいただいてないので、きちんとお話をしたい」との趣旨でした。

これは、おかしくないですか?

あなたは、どう思いますか?

A保険会社って不思議な人たちです。

「ご理解をいただいてない」というのは、私たちがA保険会社の言うことを理解できていないと言ってるのです。

問題の根本は、私たちの理解不足なのか、それとも、A保険会社とその代理店であるSさんがウソの事実をつくろうとしていたことなのか? 

素人が相手だからといって、プロが騙しをやってはいけません。

これで私は、A保険会社と真面目に話す気になれなくなりました。

まずお詫びが先ではないですか? 私が間違っているのでしょうか?

 

   

     

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死してなお罰せられ・・・白岩義民の供養碑

2014年07月07日 | 白岩義民

あなたは見たことがありますか?

墓石に、罪人の印として二重の刻印が入っているのを。

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これは山形県西村山郡西川町にある寛永白岩一揆の義民の供養碑です。

「2基の供養碑頭部に注目を!

それぞれ2本の縄目が入っています。

科人(とがにん=罪人のこと)の印と思われます。

・・・・・

処刑(残忍な磔の刑)から33年経てなお、このような供養碑しか許されなかった?」

今年、「白岩義民にまなぶ会」が発行したリーフレット『白岩義民』の一節です。

江戸時代初期、西の天草一揆とほぼ同時期に起きた白岩一揆は、あまり知られていませんが、江戸幕府に重大な警戒心をおこさせるものでした。

5年におよぶ闘いのその頑強さ、その組織力、白岩目安状に示された百姓の危機的様相の実態、それらは各地の百姓層に大きな共感を惹き起したに違いありません。

だからこそ、幕府は百姓層に対する譲歩として時の白岩領主 酒井忠重を領地召し上げの処分に付しつつ、他方の手で36人もの磔を強行したのではないでしょうか。

・・・・・この続きは、リーフ『白岩義民』(頒価300円)をご覧ください。

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