怒れる中年

あなたは怒ることを忘れていませんか?  ①なんで借金しなければ勉強できないの! ②働きたいのに預ける保育園が無い、えっ!

脳動脈瘤と向き合う その⑤ 手術の前の日に退院、セカンドオピニオンを求めて

2017年11月12日 | 健康・病気

「明日、手術だ」というのに、7日に退院してしまいました。セカンドオピニオンを求めて他の病院にあたってみることにしたのです。

担当の先生には、6日の夜、「8日の開頭手術を中止して明日仮退院します、他の治療法(カテーテル手術)も調べてみたいから」と伝えました。先生方や看護師さんたちには突然で本当に申し訳ないことでしたが、自分の一生がかかっていますから納得のいくようにしたかったのです。

◆ 11月7日、退院の日の朝、回診で回ってきた主治医の先生が、私の肩をたたきながら「困ったことがあったら、いつでも連絡してよ」と言ってくれました。

実は、手術を取りやめにしたものの先が定まっていないので不安がいっぱいでした。先生の一声はすごくありがたかった。

7日に退院したものの病気は依然として治ってはいない。

カテーテル手術といっても山形では難しそう。だから山形での開頭手術を選択したんですから。やはり山形に限らず、仙台や東京方面も探さなくては・・・と迷っていた時、2人の友人からの声かけに助けられました。

Iさん(埼玉在住、男性):9月に脳動脈瘤の治療のために埼玉の獨協大学病院でカテーテル手術を受けました。「1週間もしないうちに普通の生活に戻れた」「開頭手術を受ける前にカテーテル手術も調べたほうがいい」「東京方面もあたったら」などとアドバイスしてくれました。

Eさん(脳外科医院勤務、女性):「東海林さんがそこまで考えてるのなら、うちの先生に診てもらったら。先生に頼んでみるから、」と言ってくれました。そこの先生は手術はしていないが脳ドックをしていましたし、カテーテル手術にも詳しいということでしたので喜んで診察を受けることにしました。

◆ 9日、さっそく受診に行きました。

診察の結果、先生から「これは開頭でも、カテーテルでも、どっちでもできる状態だ」「それぞれにメリット、デメリットはある」と説明を受けました。

その場でカテーテル手術の先生を紹介していただき、仙台の病院で診てもらうことになりました。

すぐ、その日のうちに仙台の病院からも電話が来て、11月27日に受診と決まりました。

あとでネットで調べたら、仙台の先生はカテーテル手術で高名な先生でした。

なんかほっとして、この数日後の日曜日には妻と犬と3人で米沢まで蕎麦食べに行きました。

◆ 今後どうなるかは分りませんが、いろんな人たちに助けられていることを実感した1カ月でした。

励ましの電話やメールなどをくれたお客さんや友人たち、仕事上で支えてくれた事務所のスタッフや保険会社の人たち、

みんな、ありがとう!

 

 

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脳動脈瘤と向き合う その④ あさっての手術予定を中止し、開頭手術ではなく血管内治療を選ぶか?

2017年11月06日 | 健康・病気

◆ あさって(8日)、未破裂型脳動脈瘤の治療のために開頭手術をすることで準備が着々とすすんでいました。

しかし、昨日、主治医から手術の説明を受けてショックを受けてしまいました。

当初の診察で「なにもしなければクモ膜下出血になる危険は年に1%、手術をすれば3%のリスク」「開頭手術の場合、手術後2週間程度の入院、退院後1週間もすれば仕事に復帰できる」などと説明を受け、手術で治ることにばかり気を取られ、手術のリスクを軽く考えていました。

昨日、主治医の本格的な説明を聞き、開頭手術(脳動脈瘤クリッピング術)が動脈瘤の破裂の危険を確実に減らすものではあっても、手術自体に危険が大きいことを知りました。やはり脳にメスを入れることのリスクが大きい。脳損傷や脳梗塞、特に高次機能障害(運動機能、記憶や判断力、計算能力などの劣化か)が心配されるそうです。さらに本来、厳重に守られているはずの脳を開くことで感染症なども心配・・・と。

「自動車の運転は、人によってさまざまだが術後1カ月くらいかかるかも…」とも言われました。

◆ 主治医の先生は、私たち保険の代理店が「リスクの説明を怠ってはならない」と考えて契約するように、手術の危険をできるだけ詳しく説明してくれたのだと思いましたが、それでも、昨夜はぐっすりとは眠れませんでした。

なぜなら、「脳は私にとっての一番の宝物」だからです。70年かけて育んできたものです。お金には代えられない宝物なのです。自分が自分であるための宝物。

今朝4時半ころ眼が覚めてしまい、悶々とした結果、「主治医の先生は、あまりに突然でビックリされるだろうが、ここは手術中止の決断が必要ではないか」と思いました。

もう一つの手術法である血管内治療のカテーテルによるコイル塞栓術はなかなか「完治」とはいかないでしょう。手術後も血圧を下げる薬や経過観察が必要でしょう。でも頭にメスを入れる危険が無いことは大きい。

「脳卒中やクモ膜下出血なら開頭も不可欠だろうが、まだ予防の段階で開頭するのはいかがなものか?」と思い至りました。

今日日中いっぱい考え、悩みました。9月に脳動脈瘤でコイル塞栓術の手術をした友人にも聞きました。

夕方5時、看護師さんに、その後担当医に、「明後日の手術は中止し、明日、退院したい」「開頭しないコイル塞栓術を調べてみたいから」と話しました。「また戻ってくるかもしれないので、その時はお願いします」とも。

妻も、昨夜は食欲もなかったそうです。この先、どうなるのか、まだ分かりません。

 

 

 

 

 

 

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脳動脈瘤と向き合う その③ 外出不許可にがっくり、麻酔のリスクにショック、お客さんからの激励に励まされ・・・

2017年11月05日 | 健康・病気

入院5日目の11月4日、がっくりきたり、うれしかったり…でした。

1) まずは前の日から楽しみにしていた外出、自宅にちょっと行ってくるつもりが医師の先生から不許可になったこと。家に帰ること自体が楽しみですが、家で昼食を食べること、一緒に暮らしているワン太郎に会うことも。ふだんは威張りんぼうのワン太郎が、自分が居ないと朝の散歩もほんのちょっとしか歩かない、散歩中に2回ウンチをするのが1回だけとか、夜も家の中の玄関のところでじっと待っているとか、聞くとウルウルしちゃう。・・・手術の前に「風邪でも引いたら大変」と心配してくれる先生の言われることも納得ですが。

 でも、がっくり。一時帰宅も心配なくらいに危険度の高い手術なのかも…?

2) 麻酔科の先生から、全身麻酔について説明がありました。

「全身麻酔」をわりと軽く考えていましたが、ぴしゃりと頬を張られたようなショックでした。これまで、若い時に痔の手術のために局所麻酔をしたことがあるだけで、そのころは麻酔が危険なものだとは説明されなかったようで、ただ「痛みを和らげるもの」と思っていました。とくに「恐いな」と思ったのは「肺塞栓症」の説明でした。「一旦発症すると死亡率が10~30%を超える危険な病気」と言うので、ビックリ、ショック。

 病院という隔離された空間で、とくに世の中の役に立つ仕事もせずにいると、こうしたひとつひとつが身に応えちゃう!

3) 『〇〇さんから「具合どうですか」「見舞いに行きたいんだけど」という電話があったよ』と妻から電話がありました。

 わざわざ電話くれたのかと思うと、ありがたいことだなあと心がなんかほっかりしてきました。

 私の入院中にも、すでに何件かの自動車事故が起きています。その場の対応は、お客さんから直接、東京海上に事故報告してもらったり、うちの事務所のスタッフが事故現場に駆けつけたりしていますが、お客さんになにかと不安や不便な思いをさせてしまっているのではないかと心配です。それで、昨日、直接、お客さんに電話してみました。

 「大丈夫でしたか?」「困っていることはないですか?」と。

 2人に電話したのですが、2人ともから「大丈夫だよ、それより東海林さんの病気は大丈夫なの?」「頑張ってね!」と励まされてしまったのです。ほんとうにありがたいことです。うれしい出来事でした。

 

 

 

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脳動脈瘤と向き合う その② 今は病院の中・・・脳動脈瘤でまもなく手術の身、まな板の鯉でーす!

2017年11月03日 | 健康・病気

病院の中って不思議な感じ、

10月31日に入院して今日で4日目、何にもしてないのに、意外と早く時間が過ぎていくんです。

毎日、ごろごろしてればご飯はでてくるし、掃除はしてくれるし、誰からも仕事の催促はされないし・・・これでいいんでしょうかねー? それに、ここの病院の食事はおいしいし、栄養も考えてくれてるし…もったいないような感じ。

脳動脈瘤はあっても破裂した(破裂すればクモ膜下出血、死の危険大…)わけではないので、病人のような状態ではない。手術まで血圧を下げる薬を飲んでる程度。 何もしないでいたら病人のようになってしまうのではないか…と、変に心配になってしまう。せっかくへこましたお腹(この4年くらいで6キロほど減量した)がまた出てきそうで心配で心配で…。

そこで、入院前にやっていた柔軟体操など、無理のないちょこちょこ体操を1日数回始めました。

まず、朝は病院内のウォーキングを20分程度、ご飯の前に柔軟体操を7分ほど、日中は何かと用事を見つけて病院内をとことこと。今5階に入院中ですが、3階に洗濯に行ったり、1階のコンビニに買い物に行ったり、1階のドトールにコーヒーを買いに行ったり・・・1日5000歩以上歩くようにしています。今日は9000歩くらいかな。

夜は筋肉体操として、四股を踏んだり、シャドーボクシングなど約8分ほど。眠る前には顔の筋肉体操として顔の筋肉を動かしたり足の上げ下げなどで5分…。

だから、結構いそがしい。

でも物足りない、なにかなーと思ったら、人の役に立ってない、社会の変化に関わっていない、これは人間として本当にさみしいー!

追記:もちろん、頭を割るのか切るのか、脳動脈瘤の付け根をクリップで止めるというのですから、手術の不安もありますよ。でも病院を選び、お医者さんの説明を受け、それなりに納得したんだから、手術の結果を受け止めるしかないと覚悟はできています。

いつも、自分はやれるだけのことをやるだけです。

 

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