東京の息子には長男の賢吾君がいる。今年は小学から中学へ。
3月25日が中学の入学式と思って、次のようなメールを送った。
前の日の朝、妻が「明日は賢吾の入学式だって・・・」と言ってるように聞いたから。実際は「卒業式と言ったんだ」ということだったが…。
「入学式? ちょっと早くない? 普通は4月だろ、」とは思ったんだが、いつも地震や原発のことなどを考えてるから、「今は、何があってもおかしくないからな 」と、変に納得してしまった。
・・・・・
「賢吾、中学入学おめでとう。
もう半分、大人の仲間入りだよ。
自分の時は、カバンがランドセルから肩掛けに変わること、帽子が被れること、昔は下駄だったが、中学生は高下駄をはいたんで、それも嬉しかった。
今思うと、それらは子どもから巣立つことへの喜びだったんだな、多分。
大人になっていくことへの武者震いのようなものだったね。
賢吾はどうだい?
何を思うかい?
大人に近づいて行くって、いいこともあるよ。例えば、お年玉が増えるとか? いやいや、もっともっといいことが。
でも、大変なことも多いかもしれない。ましてや、原発の不安など、今の大人たちが(自分を含めて)だらしないばっかりに、次の世代に重荷を背負わせてしまっているから。
でも、明日(の入学式)は、自分の一生の大切な1ページだから、有意義なものにするといいよ。
本当は、何か買ってやるといいんだが、自分は、今、お金が無い。被災地への募金を集め始めたんで、まず自分が有り金はたいてしまったんだ。
ごめんよ。
でも賢吾はいいよね、パパもママも、兄弟も、みんな元気だし、ご飯も食べれてるしね。
被災地の子どもたちを見ると涙が出てきちゃうよ。
みんなで力を合わせて、みんなが幸せに暮せるようにしたいね。正弘も、がんばるからね。
2011/03/24 masahiro
追伸、今、入院中のお袋が、今日90歳になったんだ。病院で酸素ボンベを離せずに誕生日を迎えたんだ。
でも、ガソリンが無くて行けない。往復50キロもあるんだ。
隠れた被災者かな? 」
・・・・・
このトンチンカンなメールに、息子から返事があった。
「 お父さん
ありがとう。
賢吾に伝えておきます。
賢吾は、サッカークラブでも学校でも、リーダーシップを発揮しています。友達や家族のことも思いやれるすばらしい子供です。
よろしくお願いいたします。」
(親父より、息子のほうができてるかな?)
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