ビール飲みオヤジの日々雑感

ビール飲みオヤジが日々感じる雑感を徒然なるままに。

オリオンビール

2019年01月18日 | 業界
ヤフーニュース配信日経ビジネス2019年1月18日付「スクープ オリオンビール、野村・カーライルが買収へ」を読んで感じたこと。

ビックリです。

オリオンビールといえば、日本全体では1%も満たないシェアですが、沖縄ではご当地ビールとしてトップシェアを誇っています。
ゴルフ場やホテルも経営し、沖縄県内においてはやはり大企業の範疇に入るでしょう。

ただ、競合はいずれも企業規模が1~2桁異なる全国的な大企業。
そのうちの1社とアライアンスを結んでいるとはいえ、残り3社は内地からの物流コストを別枠にして攻勢をかけてきます。
何しろ、日本で東京以外で唯一と言ってよい人口増加県ですし、観光客も増えている、そして何より温暖な地ですからビールの需要期が内地より長い。
その上、オリオンビールが支配的な市場だったということは、競合にとっては伸びしろが大きいことになります。

オリオンビールは沖縄の地元産という優位性はありますが、内地に売り込もうとすれば物流費が壁になりますし、アライアンス先の企業とて内地で自社商品そっちのけで売ろうとはしていないでしょう。これまた沖縄県内で起こっている現象の裏返しでもありますけど。

先々を見据えるとビール市場そのものが縮小している国内市場ではなく、振り返れば広大な大陸と人口増加地域が控えています。
内地企業よりも遥かに近いところで生産拠点を持っているのですから、そちらに軸足を向けるのは肯けます。
邪推ついでですが、ビール事業の海外展開はその道のプロにお任せして、自らはゴルフ場やホテルなどのリゾート事業に主軸を移そうということでしょうか。

ちなみにオリオンビールが沖縄で販売するビールについての酒税が軽減されていたことをご存知ですか?
所謂「ビール」であれば、レギュラー缶で17~18円程度です。
沖縄特措法の絡みで地元企業支援の酒税軽減措置です。
昭和の時代には必要な政策だったかもしれませんが、かつて競合の立場にあった時には既得権益としか映りませんでした。

県外資本系列となった時に、どのような扱いとなるのか。
最早、泡盛の蔵元とは同列には扱う必然性は無くなると思うのですがどうでしょう。
まだ公式発表はありませんが、ほぼ確実でしょう。
前職の最後の方で沖縄に関わっていたこともあり、興味深々です。注視したいと思います。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 盛者必衰の理 | トップ | 夢洲へ夢のあるハナシ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

業界」カテゴリの最新記事