ドラムはスティックがなければ演奏できません。スティックを購入する時には、私は次のようなことを確認しながら買います。
先ず材質ですが、教会で賛美の奉仕のために用いることを考えると、ヒッコリーかメイプル(おそらくソフトメイプルだと思うのですが)が良いと思います。オークなどの硬くて重い材質は、音が必要以上に大きくなったり、シンバルの鳴りが必要以上に鋭くなったりします。また、チップ(先端の部分です)がプラスティックのものが有りますが、それも音が硬くなる傾向が有って、あまり賛美には向かないように思います。
チップの形状は、卵型、丸型、俵型などのバリエーションが有り、また、その大きさもいろいろです。卵型は打面が広くなり、少しパワーが有る感じがします。スティックを傾ける角度によって、打面の広さを調節すると、幅広い応用ができるように思います。俵型もパワーが有りますが、卵型程の多様性は出せないかもしれません。丸型のチップは、打面がほぼ一定していますので多様性は出せませんが、打面が狭い分少し音が小さく、繊細な感じが出ると思います。いろいろ使ってみて、自分の目的に有ったものを見つけていくのが良いと思います。
スティックは長さや太さも微妙に違います。自分の手に馴染むグリップがどんなものか、いろいろ試しながらみつけていく必要が有ります。グリップの部分だけ少しすぼまっているいうようなモデルも有ります。長い物、太い物の方が力が伝わってパワーの有る音になる傾向が有ります。自分が力一杯叩いて表現したいタイプであれば、スティックの方は少し細めで短めのものにし、丸型チップのものを選ぶなどの工夫をすると、あまり騒がしいドラミングになりません。
購入時に気をつけていることが他に幾つか有ります。スティックは、湿気を吸い込んだり、保管時に外部から力が加わったりして反ってしまうことがあります。反ってしまったスティックを購入してしまうことがないように注意しなければなりません。店内の平らな床の上で転がしてみたり、二本のスティックをくっつけてみて、不自然な隙間ができてしまわないかを確認します。
また、一本一本の重さが微妙に違うように感じると気になってうまく使えないという場合が有ります。購入しようとしているスティックの重さが二本とも同じに感じるものを選ぶと良いと思います。また、同じ重さだと思っても、重心の位置が違う物が有るかもしれません。指の上に乗せてバランスを取って、どの辺りに重心が有るかを比べるのも良いかもしれません。
私はもう一つ拘っている部分が有ります。それは木目の詰まり具合です。年輪の幅が密であるか疎であるかということです。密な方がより固めの音になり、長持ちだと思います。疎な方が柔らかめの音で、少し消耗が早いかもしれません。その辺りの感覚は別として、購入する二本のスティックの木目の詰まり具合も、ほぼ同じものを選ぶようにしています。
ドラムの演奏に用いるものは、スティックの他にもいろいろ有ります。ホットロッドといって、細い木材を束ねたものも有ります。木材の細さやによって、全体の太さや音質が変わります。いろいろ試しながら良いものを選ぶことになります。スティックよりも音は柔らかい印象になります。狭い会堂の教会や、穏やかな賛美を好む教会では、ホットロッドを多様している場合が有ります。意外と値がはることが有るので、自作をしている人もいます。DIYショップで目ぼしい材木を買って自分でテープで束ねたり、熱で縮むテープで束ねたりしています。ヘッドを傷つけて、消耗が早くなったりしないように、よく考えて選んだり加工したりする必要が出るかもしれません。
もっと繊細な表現を狙える上級の人は、ブラシも使うかもしれません。金属のものが昔ながらのブラシですが、ナイロンの物などもあります。音量は稼げません。それを逆手にとって、わざとブラシでストロークをする人もいます。
ティンバラス用のスティックを用いることも可能ですが、細さの割りには、チップが無いので、思ったよりパワフルな音になってしまうことが有ります。意外とコントロールしにくいかもしれません。
マレットいうのでしょうか、フェルトの頭のついたものを用いる人もいます。打撃音は鋭くありませんが、タムに用いると、ティンパニーのような強い音を出せる場合も有ります。また、静かにクラッシュシンバルを鳴らしたり、連打して徐々に音量を上げるなどの使い方ができます。この効果を狙うために、ゴム製のパーツを着けたりする人もいます。
他にも、自分の狙った音や音量を出すために、いろいろな物を試している人達がいます。太い天麩羅用の箸を用いているプロのドラマーがいますが、その例に倣っている一般のドラマーも割合多くいます。
いずれも、より良い賛美の表現をするための工夫です。表現のバリエーションを増やすことによって、更に賛美の空気を豊かなものにすることができるとしたら、いろいろな努力をする甲斐が有るというものではないでしょうか。
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先ず材質ですが、教会で賛美の奉仕のために用いることを考えると、ヒッコリーかメイプル(おそらくソフトメイプルだと思うのですが)が良いと思います。オークなどの硬くて重い材質は、音が必要以上に大きくなったり、シンバルの鳴りが必要以上に鋭くなったりします。また、チップ(先端の部分です)がプラスティックのものが有りますが、それも音が硬くなる傾向が有って、あまり賛美には向かないように思います。
チップの形状は、卵型、丸型、俵型などのバリエーションが有り、また、その大きさもいろいろです。卵型は打面が広くなり、少しパワーが有る感じがします。スティックを傾ける角度によって、打面の広さを調節すると、幅広い応用ができるように思います。俵型もパワーが有りますが、卵型程の多様性は出せないかもしれません。丸型のチップは、打面がほぼ一定していますので多様性は出せませんが、打面が狭い分少し音が小さく、繊細な感じが出ると思います。いろいろ使ってみて、自分の目的に有ったものを見つけていくのが良いと思います。
スティックは長さや太さも微妙に違います。自分の手に馴染むグリップがどんなものか、いろいろ試しながらみつけていく必要が有ります。グリップの部分だけ少しすぼまっているいうようなモデルも有ります。長い物、太い物の方が力が伝わってパワーの有る音になる傾向が有ります。自分が力一杯叩いて表現したいタイプであれば、スティックの方は少し細めで短めのものにし、丸型チップのものを選ぶなどの工夫をすると、あまり騒がしいドラミングになりません。
購入時に気をつけていることが他に幾つか有ります。スティックは、湿気を吸い込んだり、保管時に外部から力が加わったりして反ってしまうことがあります。反ってしまったスティックを購入してしまうことがないように注意しなければなりません。店内の平らな床の上で転がしてみたり、二本のスティックをくっつけてみて、不自然な隙間ができてしまわないかを確認します。
また、一本一本の重さが微妙に違うように感じると気になってうまく使えないという場合が有ります。購入しようとしているスティックの重さが二本とも同じに感じるものを選ぶと良いと思います。また、同じ重さだと思っても、重心の位置が違う物が有るかもしれません。指の上に乗せてバランスを取って、どの辺りに重心が有るかを比べるのも良いかもしれません。
私はもう一つ拘っている部分が有ります。それは木目の詰まり具合です。年輪の幅が密であるか疎であるかということです。密な方がより固めの音になり、長持ちだと思います。疎な方が柔らかめの音で、少し消耗が早いかもしれません。その辺りの感覚は別として、購入する二本のスティックの木目の詰まり具合も、ほぼ同じものを選ぶようにしています。
ドラムの演奏に用いるものは、スティックの他にもいろいろ有ります。ホットロッドといって、細い木材を束ねたものも有ります。木材の細さやによって、全体の太さや音質が変わります。いろいろ試しながら良いものを選ぶことになります。スティックよりも音は柔らかい印象になります。狭い会堂の教会や、穏やかな賛美を好む教会では、ホットロッドを多様している場合が有ります。意外と値がはることが有るので、自作をしている人もいます。DIYショップで目ぼしい材木を買って自分でテープで束ねたり、熱で縮むテープで束ねたりしています。ヘッドを傷つけて、消耗が早くなったりしないように、よく考えて選んだり加工したりする必要が出るかもしれません。
もっと繊細な表現を狙える上級の人は、ブラシも使うかもしれません。金属のものが昔ながらのブラシですが、ナイロンの物などもあります。音量は稼げません。それを逆手にとって、わざとブラシでストロークをする人もいます。
ティンバラス用のスティックを用いることも可能ですが、細さの割りには、チップが無いので、思ったよりパワフルな音になってしまうことが有ります。意外とコントロールしにくいかもしれません。
マレットいうのでしょうか、フェルトの頭のついたものを用いる人もいます。打撃音は鋭くありませんが、タムに用いると、ティンパニーのような強い音を出せる場合も有ります。また、静かにクラッシュシンバルを鳴らしたり、連打して徐々に音量を上げるなどの使い方ができます。この効果を狙うために、ゴム製のパーツを着けたりする人もいます。
他にも、自分の狙った音や音量を出すために、いろいろな物を試している人達がいます。太い天麩羅用の箸を用いているプロのドラマーがいますが、その例に倣っている一般のドラマーも割合多くいます。
いずれも、より良い賛美の表現をするための工夫です。表現のバリエーションを増やすことによって、更に賛美の空気を豊かなものにすることができるとしたら、いろいろな努力をする甲斐が有るというものではないでしょうか。


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