「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

         中国の勝手な”言いがかり”

2010-10-04 05:26:10 | Weblog
中国石家荘の軍事管理地域に”侵入”したとして拘束されているゼネコン「フジタ」
の社員の一人がまだ解放されていない。「尖閣」問題には無関係だと、中国側は
いっているが、事件のタイミングその他からみて、”言いがかり”であり、報復である。
人道上の問題だ。一日も早く解放すべきである。

軍事管理地域とは何なのか、知らずもがなだが、僕は戦前日本にあった”要塞地帯”
を想起した。有名なのは函館山だ。今はその夜景は、香港、ナポリとならんで世界の
三大夜景の一つとして観光名所になっているが、戦前までは”要塞地帯”で、一般人
は入山禁止であった。

戦前、僕は子どもだった頃、毎年親に連れられ千葉県の保田海岸へ避暑に行き、近
くの鋸山に登ったが、ここも”要塞地帯”で、至る所に”写真撮影禁止”の立看板があ
ったのを子どもながら覚えている。

中国側から解放された「フジタ」の三人は”軍事管理地域”という認識があったら近づか
なかった”といっている。「フジタ」が請け負っている、旧日本軍遺棄化学兵器(毒ガス)
処理施設について「フジタ」は仕事の性質上”デリケートの環境の中での仕事なので十
分注意払っていた”のは事実だろう。多分”軍事管理地域”を示す標識はなかったのだ
ろう。しかも撮影したのは中国人だったという。「フジタ」が仕事以外に軍事管理地域を
撮影したって何かメリットがあるのか。完全に言いがかりである。