ビター☆チョコ

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週末のDVD

2007-07-22 | 映画・DVDいろいろ

天気がすっきりしないので
洗濯もほどほどにして
DVDを観てすごした週末でした。

まずは「ブロウ」



3度目ぐらいでしょうか(笑)
実在する伝説の麻薬ディーラー、ジョージ・ユングの半生を描いたものです。
この間観た「ボルベール」のペネロペ・クルスがとても素敵だったので
ふと、ジョニーと共演しているこの映画を思い出して観てみました。

でもね、やっぱりジョニーと共演してると目がやっぱジョニーに釘付けに。(笑)
ジャック・スパロウ。ウォンカさん。伯爵。と、コスチューム物のジョニーが最近は多かったので
普通?(。。じゃないか。。)のジョニーは新鮮でとてもドキドキしてしまうのでした。

麻薬で巨万の富を得て、それが一転してどん底の生活に落ちていく男の哀れさ。
そして、娘を思う気持があまりにも痛々しくて、泣けてしまいます。
麻薬ディーラーだなんて、褒められた仕事ではないはずなのに、
なぜかジョニーが演じると卑しくない。。と思うのはファンの贔屓目なのでしょうか。

「リトル・ダンサー」



これはもう。。大・大・大好きで買っちゃったので
もう何度観たか分かりません。

イギリスの北部の炭鉱町で、ボクシングを習ってた少年が
ふとしたことでバレエに興味を持って
その才能を開花させていく物語です。

男の子がバレエなんてとんでもない!と激怒するお父さんに
バレエが好きなんだ!!と踊りで訴えかけるビリー少年(ジェイミー・ベル)。
何度観ても、このシーンで体に電気が走ります。
荒削りな踊りなんだけど、体中が「踊りたい!」と叫んでいるようです。
ビリーの夢を応援することにしたビリーの家族の暖かさにも泣けます。

「僕の大事なコレクション」



ユダヤ系アメリカ人のジョナサン(イライジャ・ウッド)には、家族にまつわる思い出の品物をコレクションして
壁に貼っておく、という趣味があります。
祖父が若い時に撮った写真に興味を持ち、その写真を撮った場所、ウクライナを訪ねることにするのですが
そのウクライナで出会ったのが、怪しげな英語をしゃべる通訳の青年と運転手を努める青年のおじいさん。そして飼い犬のサミー・デイビス・Jr・Jr。

微妙にかみ合わない会話とカルチャーギャップ。
そのどこかゆるい笑いとともに3人と1匹の旅は始まるのですが
いつしかこの旅は、3人のルーツを辿るものに変わっていきます。

旅が進むにつれ、頑固で険しい顔をしていたおじいさんの顔が柔らかくなっていき
どこか殺風景な風景が、一面のひまわり畑に変わったとき
3人のルーツが明らかになるのですが、
それは、ひまわり畑が美しければ美しいほど悲しみが深くなるような出来事でした。

辛い出来事を忘れるために、本当のことを隠して生きてきた男は
何十年も何を思っていたのでしょうか。
何十年も必死で働き、子供を育てたその苦労は「裏」の顔で、その間は本当の自分ではなかったのでしょうか。
頑なに隠し続けていた事実が明らかになったとき
男は永遠に旅立ってしまうのですが、その顔はとても穏やかに見えました。

。。「表」も「裏」も自分なんですよね。
どちらが裏でどちらが表か。それはその時々で変わるものなのじゃないのでしょうか。
自分がそのとき信じて起した行動なら、それはきっといつでも正しいのだと思います。
でもそんなことを言えるのは、私がそれほどまでにして隠さなければいけないような暗いものを抱えていないからなのでしょうね。
過去に終わったはずの争いが、まだ終わっていなかったことに気づかされてしまいました。

乾いた地面と、がらーんと広い空。流れる雲。
どこかエキゾチックな音楽と、会話のかみ合わない二人の微妙な間が、なんともいい雰囲気の映画でした。
声高に戦争について非難してるわけでもないのに
哀しみがじわじわと押し寄せてきます。

でも、いつまでも哀しんでばかりいられないのが人生なのかもしれませんね。
哀しみも喜びも併せ持って生きていくものなんでしょうね。


さて、いい映画を観て充電完了です。
また今週もがんばりましょ♪

 

 



















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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ブロウ (Rei)
2007-07-22 23:33:26
チョコさん、こんばんは。

>なぜかジョニーが演じると卑しくない
ホントそうなんですよね。
品性というのでしょうか?
どうしても滲み出る優しい眼差しとか思いやりの仕草とか、
ジョニーは極悪にはなりきれませんね。
サンズしかり…。
それだからこそ、味わいのある作品に仕上がるのでしょうね。

あとの2作品は未見ですが、
機会があったらぜひ観てみたいと思いました。
チョコさんの解説が素敵だから、私は釣られてしまいます♪
 (チョコ)
2007-07-23 16:18:30
Reiさん

そう思います?
どんな役を演じても
極悪にはなりきらないジョニー。

ジョニーって役作りのときに、特に実在の人物だったりすると、会ったり、時には一緒に暮らしたりするみたいですよね。
きっとその時に、相手の「善」の部分を必ず見つけてしまうんでしょうね。
サンズも(笑)とんでもないヤツですが
憎みきれませんよね(笑)

「リトル・ダンサー」も「僕の大事なコレクション」もいい映画でしたよ。
でも「僕の~」は好き嫌いが別れるかなぁ~?
ぜひ、観てください♪
「リトル・ダンサー」のビリーのダンスはとってもキュートです♪




私も、また見てみようっと! (ぼふふわ)
2007-07-24 15:13:25
ブロウ、そうなんですよね、デップが演じると、すごく人間味があって、素敵になっちゃう・・。
たとえ、お腹が出て、最後おっさん風になっても。
やはり、ファンだからでしょうか。
でも、そういうオーラがあるんでしょうね。
リトル・ダンサー、最後のシーンもよかったですね。
ビリーが、素敵に成長したんだろうな~、と想像なんだけど、思わせてくれて、ホンワカしました。
イギリス人の生活感も出てて、ああいう映画もいいですよね~。

私も、チョコさんお奨めは、気になっちゃいます♪

そうそう、私は、007カジノ・ロワイヤル見ました。
拷問がね・・・・。ぅぅぅ・・でした。
忙しいね (チョコ)
2007-07-24 18:43:34
ぼふふわさん

うん♪お腹が出て、ジャージにぺらぺらのジャンパーを着たデップもなんだか素敵です(笑)
羽振りがいい頃のファッションだって、
よく見ればビミョーなのに、とんでもなくかっこよく見えるから
ファンってヤツはどうしようもありませんね(笑)

「リトル・ダンサー」ぼふふわさんも観ましたか?
あのラストシーン!
成長したビリーのバレエが見たかったですね。

映画も、結構観てるつもりでも、そうでもなかったりします。
この間、呑みにいったお店はカクテルの名前が映画の名前になってるんです。
ほとんど観たことあったけど
「シャイン」は未見だったので、悔しいので借りてきました。
確か、ピアニストのお話よね。
バルボッサも出てるんですよね。
とんだ取りこぼしでした~

カジノ・ロワイヤルも未見です~
なんか。。次から次へと忙しいよねっっ