安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

USHIMI牛見洋食店 (洋食 長野市新田町)

2018-05-26 20:02:20 | グルメ

USHIMI牛見洋食店は、今年(2018年)3月にオープンした洋食店です。オーナーの実家の「肉の牛見」(老舗の精肉店で善光寺の近くにあります)から、肉類を仕入れていて、カツサンドやステーキが美味しいという評判が早くもたっています。そこで、ランチに出かけました。

事務所から近いので開店時間の11時30分に一番乗りしました。細い路地を歩いて玄関に着くので、隠れ家的な雰囲気もあります。メニューの中から、牛肉のカツサンドと珈琲、デザートを注文しました。薄い衣とソースの味もマッチして、牛肉サンドはなかなか美味しく、たまにはよさそうでした。

看板。80mと書かれています。

 

ビルとビルの間の細い道を進みます。

入口

一階の様子

二階。この時点では僕一人でしたが、すぐに満席になりました。

   

夜はワインも出されます

牛肉のサンド、サラダ、かぼちゃのスープ。サラダは、レタスなどが豊富で量も多めです。

牛肉のサンドイッチ

パンの焦げ目とか薄い衣など、特徴があるサンドイッチです。

デザートのアイスクリーム。ナッツも入っていました。

珈琲

【USHIMI牛見洋食店】

住所:長野県長野市新田町1470-1
電話:026-217-5160
ホームページ:ushimi (ホットペッパーグルメのページです)


佐渡裕指揮 トーンキュンストラー管弦楽団演奏会 (5月22日 長野県松本市キッセイ文化ホール)

2018-05-25 19:51:52 | 演奏会・ライブ

佐渡裕指揮のウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団の演奏会が松本で開催されたので聴いてきました。ブラームスのピアノ協奏曲第2番で、佐渡裕とアファナシエフが共演するのが、特に面白そうなプログラムです。

   

(出 演)

指揮:佐渡 裕
ピアノ:ヴァレリー・アフェナシエフ
管弦楽:トーンキュンストラー管弦楽団

(曲 目)

バーンスタイン / キャンディード序曲
ベートーヴェン / 交響曲第6番 へ長調 作品68 「田園」
<休憩>
ブラームス / ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 作品83

ショパン / マズルカ第47番 作品68-2 イ短調 (アファナシエフのアンコール曲)
ブラームス / ハンガリー舞曲第5番 ト短調 (佐渡裕&管弦楽団のアンコール曲) 

(感 想)

佐渡裕の指揮は、きびきびとしたところが気持ちよく、最初のバーンスタイン「キャンディード序曲」は、勢いがあり、オーケストラの楽器間のバランスがとれたよい演奏で印象に残りました。演奏会の幕開けに相応しい曲で、いいプログラムです。

ベートーヴェンの「田園」は、交響曲の中でも好きな曲です。標題音楽ではないとも言われますが、聴いていると森のざわめきであったり、鳥の囀りや小川のせせらぎといった情景が浮かんできます。テンポ的に、ちょっと速い箇所があったり、管楽器の音色には艶や張りがもう少しほしい気がしましたが、まずまずよい演奏だと思いました。

ブラームスのピアノ協奏曲第2番ですが、アフェナシエフは、第1楽章の演奏では、フレーズをひとかたまりという感じにとらえているのか、聴きようによってはブツ切れの演奏で、迫力のある演奏効果は素晴らしく挙がっているもののびっくりしました。後半にいくほど歌ったり音色のきれいさも出てきて、全体に個性的なすごい演奏になっていました。佐渡の指揮も第3楽章冒頭の部分など美しく聴かせていてよかった。

アファナシエフのアンコール曲の演奏は、一層驚きました。テンポの遅さ、しっかりとしたトリルや音の強弱の付け方など、ちょっとマズルカとは思えないほど芸術性が感じられました。やはり鬼才といわれるだけあります。それで終わりかと思ったら、佐渡の指揮でブラームスのハンガリー舞曲第5番が、やや遅いテンポで濃密に演奏され、終演は午後9時30分近くでした。

「キャンディード序曲」がよかったので、本日と同じコンビで録音された同曲が収録されているCD「バーンスタインへのトリビュート」をタワーレコードに発注しました。

   

参考にポリーニのピアノで、ブラームスのピアノ協奏曲第2番を聴いていきました。


傳七茶屋 (ジャズ・オーディオ喫茶 新潟県三条市)

2018-05-24 20:28:41 | ジャズ喫茶

新潟県三条市にある古民家カフェ「傳七茶屋」については、前橋のジャズ喫茶「木馬」のマスター根岸さんから昨年教えてもらっていましたが、ようやく20日(日)に行くことができました。当地は、栗が岳の麓にあり、オートキャンプ場や温泉があり、訪れる方が多いところです。

日曜日だけの営業ですが、食事もできる喫茶店として、女性グループをはじめお客様がたくさんいました。入店時には、クラシックが流れていましたが、マスターの若林さんが、ビヴァリー・ケニー(vo)のオリジナル盤をかけてくれました。オーディオ、ジャズ、ヴォーカルファンにとってはワンダーランドといった趣があり、再訪したいお店です。

外観。喫茶店のメインのホールは、写真の右側2階になります。

入口。入口で、スリッパに履き替えて、二階にあがります。

進んできた方向を振り返って撮ったもので、この廊下を進むとホールです。廊下にもテーブルがあり、外の景色を眺めながら食事や喫茶が楽しめます。

お店内部。天井が高く、開放感があります。右端には女性のグループがいて談笑していました。真ん中の柱のところに立って音楽を聴いてみましたが、ちょうどいい塩梅で、妙なるビヴァリー・ケニーの声が聴こえてきました。

大空間ならではの大型スピーカー。後方には、ドイツ、シーメンス社製の「オイロダイン」という平面型のスピーカーが置いてあります。

真空管のアンプ。

訪問時には手前のこのスピーカーから音が流れていました。スピーカーの名前を教えてもらったのですが、失念しました。次回教えてもらいます。

カバーを開けて、中も見せていただきました。

Beverly kenney(vo)のレコード「Born to be Blue」(Decca)。オリジナルはかなり希少で垂涎の一枚です。日本盤LP、スペインのフレッシュサウンド盤LP、それにCDを僕は持っていますが、ジャケットを含めオリジナル盤は素晴らしい。観ることができて幸せ。

これもアンプでしょうか。

大きな盤もかけられる大きなターンテーブルです。

座ったテーブル

ケーキセットをいただきました。

丁寧に淹れた珈琲。濃いめで美味しい。

フルーツがのってボリュームがありました。

お店の前を流れる清流。

 山にはまだ雪が残っていました。

【傳七茶屋】

住所: 新潟県三条市北五百川88-1
電話:080-8082-5911
営業:日曜日 11:00~17:00 (電話などで確認してください。)
ホームページ:denshitityaya (facebookです)


椎名 豊 BALLAD IMAGINATIONS

2018-05-23 20:00:37 | ピアノ

セブンイレブンに立ち寄った際に、雑誌「PEN」を買いました。この2018年6月号は、「軽井沢の森へ。」というテーマで、軽井沢に関する多彩な記事が載っていました。最も印象に残ったのは、木々をわたる風を聴きながら文人たちの足跡をたどるという見出しで、堀辰雄、立原道造、北原白秋、室生犀星の詩とその内容に相応しい景色の写真を掲載したページです。言葉の豊かさと軽井沢の美しさが感じられて感心しました。豊かな音楽性が感じられるアルバム。

YUTAKA SHIINA (椎名 豊)
BALLAD IMAGINATIONS (Scene-a Music 2017年録音)

   

ピアニストの椎名豊の最新作です。今回は、ピエリック・ぺドロン(as)を迎えたカルテット編成による演奏で、アルトサックスのワンホーンアルバムでもあります。東京TUCにおけるライブの際に購入したものですが、その時に椎名さんは「今回は落ち着いたしっとりしたものを作ったからきいてみてください」と話していました。そのとおりで、バラードがほとんどのアルバムです。

メンバーは、椎名 豊(p)、ピエリック・ぺドロン(as)、本川悠平(b)、広瀬潤次(ds)。2017年12月にぺドロンをフランスから迎えて日本でツァーを行った際に録音されたアルバムです。椎名さんは、ぺドロンとは2013年から度々共演をしていて、今年(2018年)も日本に呼んでツァーを行っていて、先日聴いた東京TUCにおける椎名豊スペシャルクインテットの公演にも参加していました。

曲は、スタンダードの「I Love You Porgy」、「Change Partners」、「Smoke Gets In Your Eyes」(煙が目にしみる)、「Stardust」(スターダスト)、「Broadway」、「Ruby, My Dear」、「Everything Happens to Me」、ピエリック・ぺドロン作「Waltz For A King」椎名豊作「Walkin' In The Clouds」の全9曲、10トラックで、「Waltz For A King」は2回演奏されています。「Ruby, My Dear」はセロニアス・モンク作ですが、ほとんどスタンダード化しています。

ミュージシャンの自主的な制作で、スタンダードを内容とするバラード主体のアルバムがリリースされたことを大歓迎しました。ピエリック・ぺドロン(as)という実力者を得たことと、椎名豊(p)自身の音楽的な成熟がそうさせたのでしょうか。白眉は、まるで一編のストーリーを観たり、聞いたりしているような「Change Partners」ですが、「I Love You Porgy」、「Stardust」、大好きな曲「Everything Happens to Me」と至福の時間を味わうことができました。また、椎名豊作「Walkin' In The Clouds」では、軽快なメロディがよく練られたソロとともに印象に残ります。

【「PEN」2018年6月号から】

   

「PEN」の表紙

   

堀辰雄の詩

   

立原道造の詩集は、若かりし時によく読みました。『夢はいつもかへって行った。山のふもとのさびしい村に~』というこの詩も暗誦していましたが、今は最初が出てくるくらいです(笑)。浅間山を撮ったこの写真も素晴らしい。

   

北原白秋のこの詩も有名ですね。仙台には、「邪宗門」という名前の喫茶店がかつてあり、たまに寄っていましたが、北原白秋の詩集から名前をとったのではないかと思っていました。

   

室生犀星の詩


SACDで聴くオッコ・カム指揮「シベリウス交響曲全集」やRVG刻印入りレコードで聴くジャズのことなど。

2018-05-22 20:02:42 | オーディオ

オーディオについては、スピーカーやアンプといった機器そのもののことにも関心はありますが、最近、レコードやCDといった音源(ソース)にも関心を抱きつつあります。CDプレイヤーを代えて、SACDが聴けるようになったこと、また、最近レコード回帰をしていて、いろいろ聴いているうちに音質にも関心がいくようになりました。

(SACD編)
今回は、まずSACDについて、オッコ・カム指揮のシベリウス交響曲全集(SACD3枚組)をきいてみました。

   

多くの楽器が参加するオーケストラ作品は、CDよりもSACDはより鮮明にハーモニーが聴こえます。また、高音や低音が無理なく出ていて伸びがあるように聴こえ、迫力も増しています。各楽器の定位もよりはっきりとし、要はヴェールをまとっていたものがくっきりと見えるようになったといえばよいでしょうか、そんな感じです。

このアルバムは、現代の最新録音でもあり、演奏会場のいい席で聴いているような気分にもなりました。SACDは、クラシック作品のオーケストラなど大編成の作品を再現する媒体としてかなり機能すると思われました。なお、交響曲第2番を主として聴いての感想です。

(レコード編) 
次は、エンジニアのルディ・ヴァン・ゲルダー(RVG)が携わったレコードです。ブルーノート、プレスティッジ、インパルス、CTIなど様々なレーベルで録音やマスタリングなどの仕事をした方です。

今回は、サボイレーベルのゲルダーの刻印が入っているミルト・ジャクソンのリーダー作「Opus de Jazz」を昔出された日本盤と聴き比べてみました。彼の仕事では、ブルーノートレーベルのものが有名ですが、オリジナルなど高くて手がでないので、安価なサボイのもので。

  

左が僕の持っているUSA盤のジャケット。右が学生時代に購入したCBSSONY(国内)盤のジャケット。

ゲルダーの音づくりですが、メリハリをはっきりと出し、中音域を中心とした木管楽器のソノリティにはすばらしいものがあります。さらに、ドラムスのブラシやシンバルもよく録れているので、躍動感が出ているように思います。ただ、ピアノのような低域から高域までまんべんなく出る楽器だと実際の音と異なる感じを受けることもあります。

サヴォイ録音の「Opus de Jazz」も、くっきりはっきりで、豊かな音空間に身を委ねることができました。ヴァイブ、フルートに加えて、ドラムスがよく鳴っています。日本盤は、別物ものといっていい再生音になっていて、全体に大人しくスケールの小さい演奏に感じられてしまいました。

たまには、こういったヴィンテージアルバムもいいものです。なお、このSavoy盤は、オリジナルではなくセカンドあたりだと思いますが、RVGの刻印(ルディ・ヴァン・ゲルダー(RVG)が関与したレコードの場合は、レコードの内周面に表記されます。)が両面にあるので、古いUSA盤に間違いないと思います。

     

USA盤のセンターレーベル

   

RVG(ルディ・ヴァン・ゲルダー)の刻印。拡大してあります。刻印も手書きのものなど何種類かあるようです。

【ディスク・ユニオンのPR誌 レコードのある暮らし】

ディスク・ユニオンの発行しているレコードに関するPR誌です。おもしろい記事が載っていることがあります。また、プレーヤーはじめ製品の広告も載っていて参考になるかもしれません。

   

サッカー選手の柱谷さんもジャズファンのようです。インタビューと思われる記事が今号には載っていました。