安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

フレディ・レッド「SAN FRANCISCO SUITE」、松本市島内の「月詠珈琲」で珈琲とトースト。

2022-09-25 19:30:00 | ピアノ・トリオ

久しぶりに松本市島内にある「月詠珈琲」へ寄りました。店内に置かれたスピーカー「JBLオリンパス」からはフュージョン系の軽いジャズが流れていて寛げました。珈琲、トーストが美味しい。大きなスピーカーで聴きたいアルバム。

FREDDIE REDD (フレディ・レッド)
SAN FRANCISCO SUITE (RIVERSIDE 1957年録音)

   

フレディ・レッド(p, 1928~2021年)は、1949年にO・ペティフォード(b)グループでプロ活動を始めたのですが、「The Music from The Connection」(1960年)と「Shades of Redd」(1961年)をブルーノートへ録音して渡欧。米国に1974年に戻り、以後も録音はありますが、日本では知られていないかもしれません。 

メンバーは、フレディ・レッド(p)、ジョージ・タッカー(b)、アル・ドリアース(ds)。サイドメンも良くて、ジョージ・タッカーのベースが力強く、また、アル・ドリアースは繊細なブラシワークを行っています。ドリアースは、マル・ウォルドロンの「Left Alone」(Bethlehem)でプレイしています。

曲目は次のとおり。

1  San Francisco Suite  (Freddie Redd)
   View of the Golden Gate Bridge
   Grant Street(Chinatown)
   Barbary Coast
   Cousin Jimbo's Between 3 and 7 A. M.
   Dawn in the City
2  Blue Hour (Freddie Redd)
3  By Myself (Arthur Schwartz)
4  Ol' Man River (Jerome Kern)
5  Minor Interlude (Feddie Redd)
6  This is New (Kurt Weill)
7  Nica Steps Out (Freddie Redd)
フレディ・レッドの自作が4曲、あとの3曲は、スタンダード曲です。特に「San Francisco Suite」は、サンフランシスコの街を描いたもので、演奏時間は、13分半ほどです。

フレディ・レッド(p)というと、自作を演奏するというイメージがありますが、演奏の方は、バド・パウエルを髣髴とさせるバップ系列です。「San Francisco Suite」(サンフランシスコ組曲)が聴きもので、クラシックの交響詩風でもあり、想像力を刺激してくれます。「Blue Hour」や「Minor Interlude」は、マイナー調で、ソニー・クラーク(p)に通じるような味わいがあり、別の一面をみせてくれます。ベン・タッカー(b)とアル・ドリアース(ds)も好演していて、なかなかの佳作。

(参考)サンフランシスコ組曲が聴けます。

Freddie Redd - San Francisco Suite - YouTube

安曇野市宅で聴いているところ。「San Francisco Suite」は、CDで聴いています。

飾ってあるレコードは、いづれもフレディ・レッドの、右から「Under Paris Skys」、「Shades of Redd」、「The Connection」。再発盤と国内盤です。

【月詠珈琲】

住所:長野県松本市島内7717
電話:0263-74-1487
ホームページ:月詠珈琲 (matsumoto-tsukuyomicoffee.com)

駐車場から緩い坂を上がります。

建物外観

店内

オーディオ装置。JBLオリンパスのスピーカーが美しい。

   

アンプ類など。マッキントッシュなど。

窓に沿って設けられたカウンター席に座りました。

中煎りのブレンドコーヒー。お店では、「協奏曲(コンチェルト)」と名付けていました。サーバーでもってきてくれ2杯分くらいあります。

やや酸味が勝っていましたが、甘みも感じられ、香りも良かった。

軽食にトーストを注文。

アンズのジャム。

このパンがとても良かった。松本市中央の老舗パントリーマルナカのイギリス食パン。