安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

辻 彩奈さん(ヴァイオリン)に注目。「シベリウス:ヴァイオリン協奏曲」など2枚のCDを購入しました。

2022-09-14 19:30:00 | クラシック

パスカル・ヴェロ指揮群馬交響楽団の演奏会(その記事へのリンク)で、サン=サーンスのヴァイオリン協奏曲第3番のソリストとして出演した、辻彩奈さんの演奏が気に入り、2枚のCDを購入しました。これからも注目したいヴァイオリン奏者です。

AYANA TSUJI
LIVE IN MONTREAL(Warner Classics 2016年5月録音 )(辻 彩奈 シベリウス ヴァイオリン協奏曲)

   

シベリウス:ヴァイオリン協奏曲、サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ(ジルジュ・ビゼーによるピアノ伴奏版)、ストラヴィンスキー:協奏的二重奏曲。
(演奏)辻 彩奈(ヴァイオリン)、ジャンカルロ・ゲレロ指揮モントリオール交響楽団、フィリップ・チウ(ピアノ)。

2016年のモントリオール国際音楽コンクールのライブ音源です。シベリウスのヴァイオリン協奏曲も素晴らしいですが、特にサン=サーンスの「序奏とロンド・カプリチオーソ」に感嘆。どの曲もそうですが、フレーズの歌いだしが美音で、切れ味がよく、惹きつけられます。

シャルル=オーギュスト・ド・ベリオ
ヴァイオリン協奏曲集 (Naxos 2016年10月、11月録音)

    

ナクソスレーベルに録音した、シャルル・オーギュスト・ド・ベリオ(1812~1870年)のヴァイオリン協奏曲集。(演奏)辻彩奈(ヴァイオリン)、ミヒャエル・ハラース指揮チェコ室内管弦楽団バルドビツェ。

辻さんは、すごく難しい曲を、美音ですらすらと弾きまくっている感じで、どの曲もよいです。ベリオは、ヴァイオリンを習っている人にはお馴染みの作曲家のようです。ウィーン国立歌劇場で活躍していたミヒャエル・ハラースの指揮。

   

ライナーノートにある辻彩奈さんの紹介。

【辻 彩奈ホームページ】

ヴァイオリニスト | 辻彩奈オフィシャルサイト | Ayana Tsuji

(ホームぺージにあるプロフィールの抜粋)

1997年岐阜県生まれ。18歳にて2016年モントリオール国際音楽コンクール第1位。モントリオール交響楽団、スイス・ロマンド管弦楽団、NHK交響楽団、読売日本交響楽団、東京都交響楽団など多くの国内外のオーケストラと共演している。

室内楽においては、チェロの堤剛、佐藤晴真、ピアノの江口玲、伊藤恵、藤田真央、マルタ・アルゲリッチの各氏らとの共演。2022年7月には、阪田知樹氏と共に全国10か所でのデュオ・リサイタルツアーを実施。2018年「第28回出光音楽賞」を受賞。

ヴァイオリンを原田幸一郎、レジス・パスキエ氏らに師事。東京音楽大学卒業後、同大学アーティストディプロマに特別特待奨学生として在籍中。コロナ禍にあって国内公演の代役で幅広く活躍したことは、レパートリーを広く拡充すると共に、経験を深く積むことにつながった。使用楽器は、NPO法人イエローエンジェルより貸与のJoannes Baptista Guadagnini 1748である。

(参考)実際の演奏が聴けます。

第6回 辻彩奈 〜名曲リサイタル・サロン〜【ダイジェスト】 - YouTube

 

【辻さんは好きなヴァイオリニストとして、チョン・キョンファを挙げていました。(モントリオールライブのCDの解説にあります。】

群響演奏会で辻彩奈さんの弾くサン=サーンスの第3番を聴いている時に、キョンファの演奏を思い浮べました。力強く情熱的に弾いているところは、若干似ている感じがしたので。二人は、僕の好きなタイプの演奏をしているのだと思います。辻さんは、今後も活躍の場を広げて伸びていってほしい。

(参考、僕の持っているチョン・キョンファのCD)

   

チョン・キョンファ(vn)によるサン=サーンスのヴァイオリン協奏曲第3番

   

ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番。