安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ダイアナ・ドーズ SWINGIN' DORS

2018-08-22 20:05:08 | ヴォーカル(A~D)

先日、飯田市に出かけた際、中央道の小黒川パーキングエリア(下り 名古屋・大阪方面)で休憩をとりました。数年前の飯田市単身赴任中にはよく休憩で使っていたPAですが、昨年(平成29年)9月にスマートインターが出来てから初めて立ち寄りました。このPAは、南アルプスの山々が望め、食堂もよいので、お気に入りです。かなりお気に入りのアルバム。

DIANA DORS (ダイアナ・ドーズ)
SWINGIN' DORS (Pye 1960年録音)

 

   

ダイアナ・ドーズ(1931年~84年)は、本来は女優で、しばしばイギリスのマリリン・モンローと言われます。ビートルズのアルバム『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』のジャケットに金色のドレスと白い手袋をして登場しているので、ビートルズファンにも知られているかもしれません。これは、彼女が残した唯一つのアルバムです。

伴奏をしたのは、ウォリー・ストット・オーケストラで、彼は、スコット・ウォーカーやダスティ・スプリングフィールドと仕事をしたことで知られています。多分、編曲も彼の手になるものだろうと思いますが、切れのよいビッグバンドサウンドによる素晴らしい伴奏をつけています。

曲は、「The Point of No Return」、「That's How It is」、「Let There Be Love」、「Namely You」、「Imagination」、「Roller Coaster Blues」、「The Gentleman is a Dope」、「April Heart」、「I'm In Love For the Very First Time」、「Crazy He Calls Me」、「Come By Sunday」、「Tired of Love」の12曲。ポップスやミュージカルのヒット曲が選曲されていて、親しみやすい。

ポップスとジャズの中間をいく歌唱ですが、ダイアナ・ドーズは甘さを湛えた声で歯切れよく歌っていて、本業が女優とはとても思えません。少し一本調子のところはありますが、そのへんを補って余りある華やかさとスイングで、楽しませてくれます。最初の「The Point of No Return」はアップテンポで、伴奏もジャジー。「Let There Be Love」は、たくさんの女性が歌っていますが、語りかけるように明るく歌っていて、かなり魅力的。ミディアムからスローテンポの「Namely You」や「Imagination」ではしっとりさも醸し出しています。女優さんということもあってか、発音・発声が明瞭なのも特筆もの。

【アルバム「Swingin' Dors」など】

ブログの本文に掲げたジャケットは日本のノーマレーベルから出されたCDのものです。CDとはいえ観音開きのジャケットになっていて凝っています。

(英国Pyeレーベルのレコードを復刻したノーマレーベルのLP)

   

左右に開く(観音開き)ジャケットです。ファクトリーシールドで、中は開けていません。

(米国コロンビア盤)

     

ジャケットの状態がもう一つなのですが、とりあえず。

(英国コニファーレーベルからの復刻レコード)

     

その昔長野市のレンタル・レコード店で、どうやら借りる人がいないらしく300円で売っていたもの。曲目を見てゲットしたのが、ダイアナ・ドーズとの出会いでした。

   

コニファーレコードの裏面

(復刻されたFontanaのシングル盤)

   

「So Little Time」と「It's Too Late」の2曲を収録。オールディーズという感じです。このほかに、シングルはHMV、Pye、Polydorにあるようです。

 【小黒川パーキングエリア】

見えている山並みは中央アルプス方面です

四角な型枠のところに入って南アルプスを背景に写真を撮ることが出来ます。

南アルプスの山並み。冠雪すればもっとはっきりします。

仙丈ケ岳と右に大仙丈ケ岳

東駒ケ岳(甲斐駒ケ岳)

スマートインターが設置されていました。