うっかりユーザのパソコン奮闘記

パソコンを使っていて感じたあんなこと、こんなこと、気ままに書いていきます。

迷訳は迷惑

2013年03月14日 | 千差万別

Excel の「入力規則」に「小数点数」という意味のわかりにくい規則名があります。

日本語の通常の熟語解釈からすれば、小数点数は、小数点の数、あるいは小数で表示された点数ということになります。

小数点の数は、いくつかの数値群があって、その中に小数点がいくつ打たれているかという数であれば意味が成り立ちますが、1セル1値の入力条件を制限するのが入力規則ですから、そこに数値群は入りえないのでこの意味はあてはまりません。

小数で表示された点数、これも数値の種類を選り好みすることのない Excel にはあてはまらない制限条件です。

こうなると、熟語の解釈からは意味を見出せないということなので、FAQに質問することになりました。

いただいた答はこのサイトにあります。
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/7988360.html

ここでまた教訓を得ました。

1.プルダウンメニューの見方がわからないときは、該当条件だけでなく別の項目とも照らし合わせて解釈を試みること。
「小数点数」という条件の上に「整数」、その上に「すべての値」とあるということは、「すべての値」でもなく「整数」には限定しないということなので、それなら「小数」ではないかということになります。

2.見ただけでわからなければ実際にやってみればよいということ。
「小数点数」で範囲を適当に決めて整数と小数を入れてみたら、そのとおり入りました。

どうやらこの「小数点数」というのは、小数点の有る数と読んでもらいたかったのではないかと想像がついてきました。

小数点の有る数なら「小数」でよいではないかとも思うのですが、実際には、小数点のない「整数」も小数点のついた「小数」も、そのうえ「時刻(12:34のかたち)」まで入力できますから、「小数」とは言い切りにくく、「小数点数」という苦渋の命名に至ったのかもしれません。

英語版では単に Decimal となっているそうなので、「小数」でもよかった気がしますが、それを言っても他人の名前をとやかく言うのと似たことになって、言うだけ野暮。

ちなみに、日付(12/31)は分数型になるためか、よくわかりませんが断られました。
ややこしい話でごたいくつさま。