デスクトップの左下にあるスタートボタン。
タスクバーを縦にしておくのが好きな人もまれにいるから、位置は左下とは限らないが、まあ普通は左下にあるあのボタンを、私はあまり使わない。
スタート操作でもないのにスタートか、などと名前が気に入らないのではなく、ポインターを移動する ⇒ ボタンを押す という操作より、Windowsキー ひと押しのほうが早い気がしているからである。
そんな時間ぐらいと言ってしまえばそれまでだが、1日30回押せば年間1万回を超える。
歩くことが目的でなければ、やはり近道のほうがよい。
昨日も近道のことを書いたが、Windows には、近道を作っておきながらそれを本道に見せている外道の所作のようなところがあって、まことにややこしい。
“マイドキュメント”、マイというのをやめた“ドキュメント”、それに“お気に入り”はその代表格のように思う。
通常のマニュアルでは、おもて通りふうの看板を掲げた裏通りを歩くように操作手順が書かれている。
いっそ本道のほうを通行止めにしてあれば、それはそれですっきりするのだが、迷わなければどちらからでもというこの仕組みが、道に迷わなくても頭を迷わせる。
どこからか声が聞こえる。
パソコンは万能をもってよしとす、本道も外道もない。
〝手ごたえがあれば外道も釣り気分〟
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