うっかりユーザのパソコン奮闘記

パソコンを使っていて感じたあんなこと、こんなこと、気ままに書いていきます。

ワードがよいかエクセルか

2012年05月11日 | 忘れかけていたこと

ソ、ソ、ソクラテスか、プラトンか
そんな歌が昔あった。

そんな難しい話ではなく、初心者にすすめるオフィスソフトは、ワードがよいか、エクセルがよいかという話である。

初心者に覚える意欲があるかどうかがいちばん肝心なところなのだが、それには何をしてみたいかを聞きだす必要がある。
この聞き出し方にも問題があって、初めに言ったことがすべてだと思ってしまうのは早計なのである。

また昔のことになるが、ビデオデッキを始めて買いに行ったとき、店員に「ベータとVHFのどちらにしますか」といきなり聞かれた。
方式の名前も知らず、2種類あることさえ知らずに買いに行ったこちらには、返事のしようがない。
答えに詰まって、いちばん信用のおけそうなメーカーの名前を言った。
その後ビデオの方式が統一されると、私の選んだ方のメーカーが用いていた方式は影が薄くなり、また何年か後にビデオ全体がなくなってしまうとは、そのとき考えてもみなかった。

ワードとエクセルを、初心者に選択させるのはどだい無茶なはなしで、それらがどういうものかを知らないのが初心者なのだ。
ワードというのとエクセルというのがありますがどちらがいいですかといきなりたずねれば、ワードのほうが返事がしやすいように思える。エクセルはどこか難しそうな名前だからというだけのことで。

文章が主のものにはワード、表の形になったものが主のものにはエクセル。
ごく初歩の使い方だけを、両方やってみてもらうのがいちばんよいと、私は思っている。
どちらを使っても同じようなものを作れることは、使っているうちにわかってくるから。
どちらか一方しか知らなければ、もう一方を知る機会が遠のく。
一方に慣れてしまえば、他のものは知らずう敬遠、食べず嫌いとおなじになる。

だいじなことは、自分の好みを初心者に押し付けないことだろう。
ソクラテスか、プラトンかと、名前を先に言ってしまうのは、印象誘導になって、必要のない選択を迫ることになる。
おすすめはともし聞かれたら、両方ですと言えばよい。