うっかりユーザのパソコン奮闘記

パソコンを使っていて感じたあんなこと、こんなこと、気ままに書いていきます。

わからん

2010年12月02日 | 忘れかけていたこと
「わかるわからん、それわからん」何かわかりにくいことに出合ったとき、母親の口からよく聞いた言葉である。
ただわからないと言っていないで、自分からわかろうとせよ、という意味だった。それを直接言わずに、少しは頭を使え、自分で考えよと、謎めいたことばをわざわざ使ったのだろう。

ダメと思うのが挫折の始まり。
モノ探しで、あると思わなければ見つからないように、未経験のことも、できると思わなければできるようにはならない。

パソコンの仕組みにも、わざわざわかり難くしたのではないかと思うようなところがたくさんある。
たいがいのソフトには、メニューバーの右の方に「ヘルプ」があって、すぐ見つかるようにしてある。
入り口はすぐ見つかるが、開いてみれば中身はわかりにくく、簡単にはヘルプしてくれない。
見切りをつけて、Webで別のルートを探り当てていけば、一場面一場面ずつ手順を解説している親切なサイトもある。

「ヘルプ」のわかりにくいのは、迷路好み、ガイド好みなどいろいろな趣味を持つ人への、おいでおいでのサインではなかろうか。こういうのを推理小説型ソフトウエアとでもいうのか。

業務用なら話は別だが、どうせ暇つぶしに使うなら、少しはわかりにくいほうが楽しみ方が増えるだろう。
TVの下手な推理ドラマでも、ただ見ているだけでは何をやっていたのかわからずじまいということもある。

「わかりません」より「わかってみせるぞ」と思ったほうが楽しみの機会を捨てずにすむ。と、これはうっかりユーザーの、あまり張り甲斐のない意地っ張りだが。

おっと、うっかり忘れていたが、「わからない」と言って見せると、聞いた人が安心する、あるいはかわいげに見られるということもありそうだ。
後のほうは言葉が少し違う。「わかーんなぁーい」