頭に描いた図形のイメージが手に伝わって図になっていくなどと、12月12日に、簡単に書いてしまったが、それが簡単にできれば苦労はない。
マウス・ポインターやカーソルが指先のように、あるいは手に持ったペンの先のように動かせるようになっても、ペンがどう動くかには天賦の才がものをいうから、何もないところに曲線コマンドでいきなり線画を描き出すのは難しい。
むかし筆文字を習うときに、下に手本を置いて白い紙を乗せ、なぞるようにして形を頭の中に入れていく、言ってみれば姑息な手段を試みたこともあった。
パソコン描画にもその手は使えそうだ。
写真でも絵でもよい、こういう形を描きたいというものを、ワードの白紙に先に挿入しておく。
その上にオートシェイプの曲線を描いていき、形ができたら透写台にしていた画像を削除すれば、おおよその輪郭を描き出すことができる。
デッサンの稽古などまともにしてなくても、難しい人物の姿態なども、これならなんとかなりそうである。
パソコンの画像は、伸縮自在だから、ピサの斜塔のテッペンで逆立ちをしているボク、紫式部にお酌をしてもらった私などというふざけた絵もできそうだ。