海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

赤土がむき出しになったH地区のヘリパッド建設現場で抗議行動。

2016-10-20 23:56:55 | 米軍・自衛隊・基地問題

 20日はN1表ゲートで砂利ダンプの車列に対する抗議行動がとりくまれる一方、H地区のヘリパッド建設現場に20人余の市民が抗議にやってきた。現場の一部は谷間となっていて、その下では土砂流出防止柵の内側に布団かごが設置されている所だった。市民がやってくると現場にいた作業員と沖縄防衛局員は上に引きあげていった。

 午前、午後と谷間の下と上で座り込んで抗議行動をつづけた。その間、上の方では道路の造成や伐根作業などが行われていたが、下の方の布団かごの設置作業は止まったままだった。機動隊も20~50人余が上の方で立哨していたが、谷間の下に降りて強制排除することはなかった。

 

 上の方では赤土流出対策のための沈砂池や濾過機の設置作業が進められていたが、その周りでは切り倒した木の切り株の除去作業が進められ、大量の赤土が掘り起こされて地面が露出していた。赤土流出対策が後手に回ったまま、抜根作業や道路建設が進められ、現場は全面にわたって赤土が露出している。米軍基地内はメディアの取材が及ばないのをいいことに、ずさんな工事が急ピッチで進められている。

 除去されない切り株はチエンソーで切り込みが入れられている。ひこばえが出て再生しないように枯らすためらしく、N4の現場でも目にしたものだ。

 この日は米軍の現場視察が行われ、沖縄防衛局調達部の福島次長が案内していた。ヘリパッド建設工事の進捗状況だけでなく、今後の警備強化に向けての動きでもあるだろう。年内完成に向けて反対運動に対する弾圧も強化されている。市民を萎縮させて抗議行動を骨抜き化しようという策動をはねのけて、冷静かつ的確に抗議を続けたい。ぜひ高江に結集を!

 


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