海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

海底ボーリング調査への抗議行動

2015-03-15 01:46:19 | 米軍・自衛隊・基地問題

 14日は午後からキャンプ・シュワブのゲート前に行った。全国から多くの人が訪れていて、ゲート前のデモもいつもより長く伸びて折り返していた。デモやシュプレヒコールの後は国道向かいのテントに移動し集会が続いた。

 北部訓練場で演習をやっているのだろうか。昨日はキャンプ・シュワブのゲートを出て北上する米軍車両が多かった。キャンプ・ハンセンから北上する車両も目立ったが、今日は演習を終えて戻ってきたのか、ゲート前をハマーや大型トラックが南下していった。

 普天間基地の辺野古「移設」とは、在沖米海兵隊の基地を沖縄島北部地域に集中させることを意味する。滑走路と港湾、装弾場を持つ辺野古新基地を中心にキャンプ・ハンセン、キャンプ・シュワブ、辺野古弾薬庫、北部訓練場、伊江島補助飛行場を一まとまりとして、米海兵隊にとって使い勝手のいい基地群ができる。

 しかし、軍事要塞化された北部=ヤンバルはどうなるか。そこで暮らす住民の生活は…。ヤンバルの特に東海岸にとって、それはとてつもない基地負担増加であり、米軍による事件、事故の多発を強いられることになる。辺野古新基地建設反対、高江ヘリパッド建設反対は、ヤンバルの住民にとって命と生活を守るたたかいなのだ。

 基地内ではガードマンが抗議する市民を執拗にビデオ撮影していた。覆面まで黒尽くめの姿は海保と同じく「イスラム国」化しているようだ。沖縄県民の前に素顔を出せる仕事ではないということだろう。かつてベトナム戦争の頃、自らの生活と米軍の軍事行動を支えていることに葛藤し、苦しんだ基地労働者もいた。それももう遠い昔の話なのだろうか。

 大浦湾の辺野古崎側2ヵ所に設置されたスパッド台船では、作業員数名が台船上にいて海底ボーリング調査を行っていた。一つの台船では4本のスパッドにネズミ返しまで設けている。そこまでやるか、と笑ってしまった。新聞報道では、クレーン付台船1隻も海底ボーリング調査を行っているとのこと。翁長知事は手をこまぬいていてはいけない。「あらゆる手段」を具体的な形にして行動に移すときだ。

 14日は17艇のカヌーが台船を目ざし、1艇は海保の弾圧をくぐり抜けて台船近くのフロートまで行ったとのこと。海保にすぐにつかまったり転覆させられても、そこで海保のゴムボートが時間を取られることで他のメンバーが先に進める。チームワークがあって初めて成果を生み出すことができる。

 陸からその現場を見ることはなかなかできないが、荒い波の中をスパッド台船めざし突っ込んで行くのは簡単ではない。カヌーを漕ぐ力と技術に加え、何よりも海保の弾圧に屈しない勇気がいる。しかし、カヌーチームは昨年夏から漕ぎ始めた人が大半である。みんな実践を通してきたえられてきた。辺野古新基地建設を何としても止めたいと思っている皆さん、ぜひカヌーチームに加わってください。

 


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