海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

航路・K9・K8護岸で海上抗議行動

2021-12-20 21:01:26 | 米軍・自衛隊・基地問題

 20日(月)はカヌー10艇と抗議船2隻(平和丸、不屈)で海上行動を行った。

 午前8時3分頃、松田ぬ浜を出発し、平和丸に乗って長島の間を抜け、大浦湾に出た。

 オイルフェンスを開けてガット船の入れ替えを行おうとしているところで、航路をはさんで二手に分かれ抗議した。

 海保のゴムボートに守られ、ガット船4隻(神峰、第八高砂丸、かいおう丸、聖嶺)が出ていき、ガット船5隻(第八丸喜丸、美鍛丸、寿鷲丸、第五十一進宏丸、栄雄丸)が入った。ほかに湾内にはmarumasa5号が残っていた。

 午前9時40分頃、K9護岸に移動した。

 ランプウェイ台船2隻が接岸し、土砂の陸揚げを行っていたが、1隻が空になったので入れ替えが行われた。

 次の台船が来るまで時間がかかり、オイルフェンス沿いで待機した。

 10時28分頃、土砂を積んだ台船が近づいてきたのを見計らってカヌーを漕ぎ、

 K9護岸の奥では森が切り開かれ、美謝川の切り替え工事が行われている。

 アダンなどが茂っていた浜が無残な姿をさらし、痛々しいかぎりだ。

 こういう自然破壊に対し、何一つ意見を言えない渡具知名護市長は、なんと無能で無責任なのだろうか。

 渡具知市長は、日本政府と一体となって再編交付金をばらまき、市民の目を辺野古新基地問題からそらそうと必死だ。自分たちの島を守ろうという意識はかけらもない。

 新基地建設ができれば、被害を受けるのは次の世代だ。どうしてこんなものを造らせたのか。そう批判を受けないようにやるべきことがある。

 K9護岸近くで海保に拘束されたあと、カヌチャ沖までゴムボートで運ばれ解放された。

 少し離れた場所では、サンゴの移植作業が行われていた。

 解放後、平和丸でK8護岸に移動し、ランプウェイ台船の入れ替えに抗議した。

 軽石はほとんど見られず、船の移動がやりやすくなったので、この日は航路、K9護岸、K8護岸と連続しての抗議行動が行われた。

 朝は冷え込んだが、日中は暖かくて助かった。

 冬でも青く澄んだこの海の破壊を食い止めたい。ぜひカヌーに乗ってともに海に出てほしい。

 午後1時37分頃、豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。

 ガット船の入れ替えが行われていて、2隻(marumasa5号、聖嘉)が出て、1隻(第八そうほう丸)が入った。

 各護岸から運ばれてきた土砂は、②工区の3か所に投入され、嵩上げ工事が進められていた。

 


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