海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

琉球セメント新桟橋でガット船への土砂積み込みに抗議

2020-03-17 23:52:59 | 米軍・自衛隊・基地問題

 17日(火)は名護市安和の琉球セメント新桟橋に行き、カヌー11艇とゴムボート1隻(ハクイ)でガット船への土砂積み込みに抗議した。

 午前8時40分頃、安和の現場に着くと新桟橋にはガット船・第八高砂丸が接岸し、土砂を積み込んでいた。4000トンを超える大型のガット船で、積み込みに時間がかかるため、カヌーメンバーは時間をかけて準備をしたり、ゲート前の応援に行った。

 午前9時40分頃、カヌーで海に繰り出した。新桟橋の下に行くと各場所で各メンバーが工夫を凝らして抗議行動を行った。土砂積み込みが終わり、ベルトコンベアーが後退したのが午前11時20分頃。海保による拘束が始まったのが同35分頃。全員が新桟橋下から排除されたのが午後12時33分頃だった。

 そのあとは自由に漕いでいるカヌーメンバーが、航路付近で抗議行動を行った。午後12時50分頃、第八高砂丸が離岸し出航していった。引き続き2隻目の玄周丸が着岸して土砂積み込みを開始した。

 辺野古に戻って片づけをする時間も考え、午後は昼食後、ゲート前の抗議行動に加わったり、ロープや紐の整備などをして、午後3時頃に引き揚げた。

 辺野古に戻り、カヌーを片付けたあと、午後4時13分頃に豊原の高台から辺野古側埋立工区の様子を見た。K8護岸ではランプウェイ台船から土砂の陸揚げが行われていて、この時間帯は②工区のK4護岸沿いとK3護岸沿いに土砂が投入されていた。

 午後4時33分頃、瀬嵩の海岸から大浦湾の様子を見た。K9護岸でも土砂の陸揚げが行われていたが、残りはわずかだった。

 大浦湾にガット船の姿はなく、ランプウェイ台船には1隻だけ土砂が少量載っていた。この日は朝、大浦湾に向かうガット船の船影が5隻ほど確認できた。前日は土砂切れとなっていたので、船によって積載量は異なるが、4隻分の土砂は陸揚げされ、海に投ぜられたのだろう。

 1隻の平均を1500トンと仮定すると4隻で6000トンだ。10トンダンプカー600台分の土砂が海に投ぜられたことになる。ガット船が大型化しているので、実際はそれ以上かもしれない。辺野古新基地や沖縄の基地問題について語る人たちは、まずこの現実を踏まえてほしい。

 


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