海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

サクランボの色づく頃

2023-03-19 12:15:09 | 生活・文化

 3月も半ばを過ぎ、沖縄は昼の日差しが暑いくらいだ。実家の桜の実も色づいている。

 ビワの実も黄色くなり、もうすぐ食べ頃だ。

 黒木の新緑も美しい。

 リュウキュウセッコクの清楚な花が、春風に揺れている。

 大江健三郎氏が亡くなった。

 大江・岩波沖縄戦裁判では、毎回、大阪地裁まで傍聴に行った。

 法廷で相手方の徳永弁護士の質問に、最初は緊張した様子だったが、終盤は余裕をもって答えていた姿を思い出す。

 名護市内のホテルで、一度だけ対談をさせてもらった。

 沖縄では、『沖縄ノート』や大江・岩波沖縄戦裁判、辺野古への支援などが話題になるが、ぜひ多くの人に小説作品を読んでほしい。

 初めて大江氏の小説を読む人には、初期の短編や長編から入った方が読みやすいと思う。

 


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