5日(水)は朝から小雨が降る1日だった。
辺野古弾薬庫近くに造られた新工事用ゲートのフェンスには、リュウキュウアサガオの花が咲いている。
午前11時52分頃、新工事用ゲート前に行き、この日2回目の資材搬入に対する抗議行動に参加した。
小雨が降るなか、40人ほどの市民がゲート前に座り込み、歌や踊りも交えながら資材搬入に抗議した。
今日はヤマトゥの大学からゼミの学生が見学に来ていた。
この10年間、辺野古のゲート前の抗議行動を見に来た学生は何百人、何千人になるのだろう。
教師に引率され、現場で話を聞いて帰り、レポートをまとめたあと、自分の意思で再び辺野古を訪ねる学生はどれだけいるのだろうか。
敗戦から80年経っても、新たに戦勝国の基地が造られようとしている沖縄の現実は、多数派であるヤマトゥンチューが生み出している。
そういう認識を持つヤマトゥの学生がどれだけいるのだろうか。
工事車両は午前11時55分頃からゲート近くに並び始め、抗議する市民が機動隊に強制排除されたあと、午後12時17分頃からゲート内に入っていった。
N1・N2護岸建設用の捨て石や根固め用袋材に使う小さめの石材、美謝川切り替え工事で出た残土、K5~7護岸のL字型擁壁の打設に使う生コンを運ぶミキサー車、生コンプラントの材料などが搬入された。
ゲート前からは見えないが、これらの資材は海に投下され、辺野古の海・大浦湾で生きる生物を圧し潰し、棲み処を破壊しているのだ。
ゲート前のテントの近くに植えられたピタンガが、白い花を咲かせていた。そのうち赤い実をつけるだろう。