海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

資料:「平成24年度使用中学校教科用図書八重山採択地区協議会会議録」2

2011-10-14 17:27:50 | 教育・教科書

(玉津会長) エンドレスの議論になるので、これで終わりにして、本来の業務に入って行きたいと思います。よろしいですね。終わった後にまたやってもよいのではないか。今日の業務は教科書を選定することを優先したいと思います。
 それでは、今日の会議のほうに入って行きたいと思います。
 作業に入る前に、お互いで確認をしていきたいことがありますので、それぞれ意見を出して進めていきたい。
 今日の会議は、非公開としての方向でやってきていますが、非公開でやっていいのかどうですか。
(委員) 私は、公開をしても良いと思います。おおいに注目をされている会議ですから。
(慶田盛副会長) 私も公開して良いと思います。こんなにも関心をもっているものですから。
(崎原副会長) これは反対します。文科省の通知の中にも、静謐な環境の中で選定しなさいとあり、見せものではない。何で公開したいのか。注目は誰がしているのか。
(委員) 何の文章の中に書いてあるのですか。市民から注目をされているから公開が良い。
(崎原副会長) 静ひつな環境というのがこんな状況なのか。あんな状態が静謐な環境というのか。
(委員) ルールを守ってとちゃんと謳っていますので、公開してもよい。
(玉津会長) 賛成、反対の意見がありますので・・・・・。
(委員) 前に確認したとおりでいいんではないか。
(玉津会長) 非公開ということもありますので、また、中を取った意見もあります。それでは決を採ります。公開に賛成の方の挙手をおねがいします。
 賛成少数(3名)で否決いたします。
 続きまして、教科書選定方法でありますが、手元に評価シート、並びに投票用紙がありますけれども、記名投票か無記名投票にするかということで、無記名でいくという流れを進めてきていますが、ご異議ございませんね。
(委員) 記名投票でも良いのではないか。きちんと意見を出したほうが良い。誰がこの教科書を選んだということをハッキリわかるほうが良い。
(玉津会長) 記名をしたほうがいいという人どうぞ。
(委員) 意見を言うと、この教科書を推薦したいという形になってしまうので、この教科書は嫌だ。そうではない。この教科書はこれは不足だと、だけど僕は賛成だということもあり得る。そういう意味で意見を言えなくなると、名前を書くことによって意見が言えなくなる。投票だけど、結局意見を言ったら、意見を言ったから、この人はこの教科書に入れていないととらえられる。
(委員) 投票に記名か、無記名かである。
(崎原副会長) 記名した場合、無記名とした場合には公開になる。
(委員) 6月27日からの新聞報道をずーと見て、私がその委員だということが分かって、いち早く私に来た。極秘事項が極秘でなくなっている。そういうことを僕はいう。極秘事項がまかり通って、マスコミが騒ぎだしている。そういうことがなければ委員の家へ訪問して来ない。
(崎原副会長) あえて記名にする理由が分からない。
(委員) ちゃんとした意見を・・・  すると・・・。
(委員) 意見を出して○を付けるわけですから、無記名だから記名にしなくてよい。
(崎原副会長) こういう方が投票しましたということを、マスコミに言えないのではないか。
(玉津会長) 議論が出尽くしていますので、記名に賛成の方挙手をお願いします。賛成1人なので却下します。
 では続けます。今日の会議の結果、どういう教科書が選定されたのかということを3教育委員会が採択するまでは、協議会としては、非公表にしたいということでありますが、これについてご意見をどうぞ。
(委員) 協議会の意見として言うのは公表して、教育委員会にあげたほうが良いのではないか。
(玉津会長) 一言説明を加えたいのですが、文科省の教科書採択についての手引き等には、協議会は教育委員会が採択した後に公表しなさいということになっておりますので、それでもあえてやるのであればその理由を述べて下さい。
(委員) 先ほどから言ってますが、マスコミも含めて、教育の点でも、新聞に毎日のようににぎわしているので、協議会の結果をオープンに公表したほうが、私たちが協議会で話し合った結果ですから、私たち協議会の委員としては問題ないと思う。
(崎原副会長) 協議会の目的は、3教育委員会が集まって協議会を作る訳ですから、協議会は教育委員会に報告する義務はあるが、公表する義務はない。権限は教育委員会にありますので、教育委員会に報告しないうちに、協議会が公表するのはいかがなものかと思う。
(玉津会長) 多くの意見が出ましたが、公表をやりたいと思う方は挙手をお願いします。
(委員) 何故、文科省の通知のとおりなさらないのですか。私たちはそれに沿って動いているだけです。
(玉津会長) 文科省の通知を、はい、読んでください。
(委員) 文科省からの文章で、協議会会議だから、公開も認められている。
(玉津会長) 協議会の形は、教育委員会の中でもいろいろなパターンがある。教育委員会単独でつくるところもあり、市郡単位で協議会をつくるところもありますので、この文章はどこからのものですか。文言を引用する場合には、具体的にどういうケースで適用できるということでちゃんとやらなくてはならない。
(委員) 教育委員会に答申するまでは公表しないほうが良いと思います。何故かといいますと、これだけ秘密と言っている中で、委員の名前がバレ、調査員の中でどういうのが出ていないということが知られたり、これだけ堂々と知れ渡り調査員の報告書がみんな知れ渡っている。委員の名前も知られている。今、結果を公表すると教育委員への働きかけが始まります。そうすると教育委員の自分の判断に影響を及ぼさないか、主体性のない教育委員会みたいですけど、こういう方向ではなく、教育委員のほうで、教育委員会の場でしっかり審議したほうが良いと、私は思います。
(玉津会長) 賛成、反対の意見が出ましたので・・・・。
(慶田盛副会長) 会長が教育委員へ知らせるということはどういうことですか。
(玉津会長) 協議会からは、各教育長がそれぞれの教育委員会へ答申を提出して説明し、そして採択をするということです。
(崎原副会長) 協議会が、かってに公表するという話だから、これはダメですよということです。公開するにも色々ルールがある。
(慶田盛副会長) 記者会見をやりますか。
(玉津会長) マスコミの状況をみると、それなりの記者会見はやろうかと思います。中味については、皆さんにお計りをしているわけです。

~~~ 省略(文科省通知文に関する事務局説明) ~~~

 決を採ります。一人でありますので、否決したいと思います。
 非公表ということでありますので、今日のことは、それは重要な教科書等については、一切口外しないで頂きたい。
(委員) このあいだのような情報が漏れて、委員の名簿まで漏れているので、罰則規定を設けないといけないのではと思います。
 ここに集まっている皆さん、僕らは、非公開で言わないうちに、教育委員会で公開で決まらないうちに情報が出てしまっている。
(玉津会長) 今日の琉球新報ですが、調査員が推薦しない教科書として保守系の2つの教科書が出ていますが、この教科書の情報がどこからリークされているのか、会長としては、腹立たしい限りではありますが、今日のことを含めて、絶対口外しないようにお願いします。3つの教育委員会で採択後の想定をしていますが、石垣市と与那国町は26日に竹富町は29日に開かれます。教育委員会は公開が原則でありますので傍聴が入ってきます。そうすると答申の内容もすべてわかってしまう。竹富町に関しましては公開後と言うことで出て参ります。
(慶田盛副会長) 我々のところではどうなるのですか。
(委員) 公開になるというのは、会長は今ここでは言えないのではないか。
(玉津会長) 公開が原則ですが、場合によっては非公開もできるとなっていますので、今の発言は撤回します。通常であれば26日の夕方にどういう教科書が選ばれたということがわかるということになりますが、竹富町のほうで公開しないでくれとあれほどいっていますので、それなりの願いが必要かと思います。
 ところで3市町が決まった後に、公開すべきもの、非公開とするものの再度確認をしたいと思います。
 採択後、公開すべき項目について確認をしたいと思います。
① 選定結果と理由、市町村教育委員会への答申については、事務局の中では公開をするという形になりますので、公開でよろしいですね。
② 地区調査員の研究資料については公開しますか非公開ですか。公開でよろしいですね。公開のほうが多いので公開とします。
③ 複数推薦制などの別紙様式の報告書について、これについても公開ですね。
④ 協議会議事録(総会、役員会、臨時会、協議会)はどうですか。これも公開でよろしいですか。
⑤ 調査員氏名については、業務上好ましくない。情報公開の取り扱いで、これは非公開ということでよろしいですか。
(事務局:崎山) 情報公開を求められたときに、先に部分公開とした理由は、協議会委員の名前については、公開を求められた場合、例えば、学校の教員は仕事を続けていくことになりますので、調査員の名簿は、今後のこともありますので公開は好ましくない。 
 協議会の委員名は、公務員の仕事としてあれば公開ですが、それ以外の方は今後の仕事こともありますので名前を伏して公開としている。
 我々がやっている・・・・。
 調査員の氏名は情報公開制度と関わりますので、非公開としたい。

(玉津会長) 結論は非公開ですね。今後も業務をお願いすることもありますから、非公開にしたほうがよろしい。
(委員) 我々も察しないのに名前も知らないのに、公開するということはおかしい。
(玉津会長) 協議会委員の8名のことですが、教育長3名は公開ですが、それ以外の残りの方たちは公開、非公開なのか皆さんのご意見をお願いします。
(委員) 公開で良いでは。
(委員) 私も隠すすべも無い。顔を見せながら入って来ていますので、名前を隠したって、すでに顔を見せているので、公開してください。
(委員) 私は非公開です。私の名前も顔も知られているとわかりますが、たとえばこういうふうに訪ねて来られたり、或いは文章が来たときに公表しなければ中傷されたり受けたくないもの、自分を傷つけることを拒否できることができないと思います。
 公開したら引き受けないといけない。一切断れない。ある人から夜は歩くなと言われた。
(委員) 私は、どこから名前が漏れたのか、色々電話が来て、電話が1時間以上もあり、文章も来ました。正直言って一つの脅迫ですよ。どこから名前が知られたのか分からないですけど。
(慶田盛副会長) 社会の流れであるので公開が良い。
(委員) 知っている人はこの委員だけであるが、知らない人まで知ることになる。
(事務局:崎山) 公開、非公開は調査員のときにも話したが、石垣市情報公開条例を担当された専門家の沖国大の前津教授に確認したら、公開請求が来て、非公開となった場合に、不服申し立てがあった場合には審査会が開かれ、協議会委員は、その時には公開が求められたらそうなると公開しなければならなくなる。
(玉津会長) 協議会の皆さんの意見を確認していきたい。文科省の通知によると、できるだけ公開するとありますが、できるだけということが、皆さんの意見を踏まえてということになると思いますので、賛否を採ります。3名が賛成、賛成少数でありますから否決となりました。非公開にしたいと思います。
 時間が随分たちましたので、しばらく休憩とします。
 4時5分~4時10分


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