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海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

午前中はK8護岸からの土砂陸揚げはなし。

2019-06-14 18:31:14 | 米軍・自衛隊・基地問題

 14日(金)は雨のため、抗議船1隻を出してK8護岸ほかの様子を見た。K8護岸は作業員の姿は見られたが、近くに停泊しているランプウェイ台船は土砂にブルーシートをかぶせたまま、着眼の動きはなかった。

 ②-1工区にはK9護岸から土砂を運んでくるダンプカーが見られた。辺野古崎と長島の間付近で待機している間にも、雨脚が強くなっていったので、午前8時40分頃には現場を離れて辺野古漁港に引き上げた。

 K4護岸の上の根固め用袋材を2段重ねから3段にしていく作業は、K3護岸に近い箇所を残すだけになっていた。台風時の高波対策をしているのだが、3段でも完全に防ぐことはできないだろう。

 ②-1工区も消波ブロックの設置を優先し、大型クレーンが移動するK4護岸沿いの埋め立てを先に進めている。K8護岸には消波ブロックが置かれていないが、台風時には大丈夫なのだろうか。

 K9護岸では雨にもかかわらず、土砂の陸揚げが行われていた。豊原の高台から見ると、②工区にトラックが列をなして土砂を運んでくる。一方で次のダンプカーが来るまでにけっこう間が開くこともあった。

 辺野古側の埋め立てが開始されてから今日で半年ということだ。沖縄防衛局の当初の計画からは大幅に遅れているとのことだが、かつてこの場所をカヌーで漕いでいた日々を思い出すと、変わり果てた姿に胸が痛む。工事が何パーセント進んだかという数字だけ見て、工事の遅れを強調するだけではいけない。護岸で囲まれた範囲の海が失われてしまったのだ。

 長い取り組みを持続することは、肉体的にも精神的にも財政的にも大きな負担がある。ゲート前や海の行動をあれこれ評論するのは簡単だが、日々辺野古まで来て行動するのは簡単ではない。しかし、そうやって行動する人がいなければ、工事が加速するだけでなく、沖縄人は基地を受け入れ不満はない、と決めつけられて、軍事植民地状況はさらに悪化する。

 この日は朝、第二十八旭丸、松龍丸、第八藤進の3隻のガット船が大浦湾に入り、前日から残っていたmarumasa1号が出て行った。入ってきた3隻はランプウェイ台船に土砂の積み替えを行っていた。

 上の写真は瀬嵩の海岸から見たK8護岸の台船着岸場所。午前11時45分頃になっても台船は着岸しておらず、護岸中はK8護岸からの土砂陸揚げはなかった。

 K8護岸の近くには浅い岩場があり、干潮や潮流、気象条件などの影響がK9護岸より大きいのだろう。もともと辺野古崎と長島の間は潮の流れが速い場所だった。前日まで3日続けて土砂陸揚げがなされたが、まだ午前8時半から午後4時頃まで通しての作業は行なわれていない。

 


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