海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

海上行動チームの街宣活動/ワシワシー(クマゼミ)の羽化

2024-06-22 23:58:01 | 米軍・自衛隊・基地問題

 22日(土)は午後3時から名護十字路で、海上行動チームの街宣活動があったので参加した。

 沖縄防衛局は、8月から大浦湾の軟弱地盤を改良する本格工事に着手すると打ち出している。

 現在はそれに向けてサンゴの移植作業が進められている。

 2014年7月にV字型滑走路を持つ辺野古新基地建設工事が始まり、8月からは辺野古側海域で、海底ボーリング調査に向けたフロートの設置が始まった。

 それから10年の節目を迎えようとしている今、大浦湾での本格的な工事が始まろうとしている。

 ぜひ多くの人にカヌーや抗議船に乗って、海上で阻止・抗議行動に参加してほしい。

 海での行動は難しい、自分には無理、と考えている人が多いかもしれない。

 決してそういうことはない。カヌーは練習すればちゃんと乗れるようになるし、安全を最優先して海上行動を行っている。

 工事が行われている海の現場で、ぜひあなたも行動してほしい。

 私もマイクを手に5分ほど話したが、明日は沖縄戦慰霊の日なので、羽地内海に面する嵐山に敗残兵として逃げ込んだ海軍の白石部隊による住民虐殺や食料強奪について触れた。

 アメリカ―たーよか、友軍がるうとぅるせーたる(米軍よりも日本軍の方が怖かった)。

 これは私が子どもの頃、祖父母から聞かされた言葉である。

 敗残兵となった日本軍によって、敗戦後のヤンバルの住民は、虐殺や食料強奪の脅威にさらされた。

 私の祖父や父も日本軍に殺されそうになった体験を持っていた。

 地上戦が戦われた沖縄だからこそ、自分たちを守ってくれると思っていた日本軍の実態を知ることができた。

 軍隊は住民を守らない。

 その教訓を忘れてはいけない。自衛隊や米軍が自分たちを守ってくれると考えるのは、幻想にすぎない。

 6月に入り、ワシワシー(クマゼミ)が鳴き始めた。

 庭では毎晩、羽化の様子が見られる。青みがかった羽が美しい。 

 


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