26日は高江での行動を終えたあと宜野湾市に移動し、普天間基地野嵩ゲート前で毎週金曜日に開かれている集会に参加した。午後5時20分頃、野嵩ゲートに着くと30名ほどの人が、歩道に並んで通りゆく車に、オスプレイ配備撤回!を訴えていた。
野嵩ゲートでオスプレイ配備反対の座り込みが始まってから1ヶ月が経つ。この間、途切れることなく早朝から抗議行動が続いている。運転手の反応も一貫して良い。手を振ったり、うなずいたり、クラクションを鳴らしたり、いかに多くの県民がオスプレイ配備に怒りや不満を抱いているかが伝わってくる。折り鶴が付けられたガードレールのそばで訴えているお年寄りの姿が印象的だった。
午後6時からは平和運動センターや市民団体による集会が開かれ、300人余が集まった。10月1日に沖縄に配備されて以来、MV22オスプレイは連日のように市街地上空を飛行し、伊江島や北部訓練場、キャンプ・シュワブ、キャンプ、ハンセンなどで頻繁に訓練を行っている。夜間飛行やコンクリートを吊り下げた状態での訓練も行われ、「日米合意」など端から無視されている状況と、米海軍兵2名による女性暴行事件を批判する発言が続いた。
また、普天間基地や米四軍司令部のある石平の基地ゲートに、数千名余で押しかけて抗議するような、大規模な行動を取り組んでいくことも提起されていた。この1ヶ月で、自分たちを取り巻く沖縄人の意識に、大きな変化が生じていることを米軍も感じている。沖縄ではこれまでも、基地反対の取り組みが数限りなく行われてきた。しかし、一人ひとりの米兵に対して直接、意思を表示することはほとんどなかった。
今回は大山ゲートと野嵩ゲートで1ヶ月にわたり、直接米兵に、オスプレイはいらない!沖縄から出ていけ!と怒りをぶつける行動が続いている。それをさらに拡大し、多くの人が基地のゲート前に集まって、非暴力の直接行動をくりひろげることが重要になっている。さらに行政をはじめあらゆる場で、米軍への非協力運動を進めることで、自分たちが沖縄では望まれない存在であることを、彼らに肌身で感じさせる必要がある。
集会の間も、普天間基地に出入りする米兵の車両に、市民の怒りと抗議の声が飛んでいた。連日高江に行っていて、野嵩ゲート前で米兵に抗議するのは久しぶりだったが、こういう状況をキャンプ・シュワブやキャンプ・ハンセンでも起こしたい、とあらためて思った。政治家や団体まかせにせず、市民一人ひとりが思い思いの形で、沖縄から軍事基地を撤去させていく行動を起こしましょう。