6月23日は「沖縄戦慰霊の日」だった。昨年は摩文仁に行ったが、今年は北部の慰霊祭に参加することにし、「三中学徒之碑」がある八重岳に向かった。早めに着いたので清末隊の壕を訪ねた。現在、平和学習のために綺麗に草が刈られ、中に降りるロープが張られていて壕内を見学できる。入り口付近は泥で滑りやすく、森の中にあるのでハブにも要注意。
壕の前の道を奥に進むと、「清末隊の塔」と「故陸軍中尉清村敏之碑」が並んで北向きに立っている。初夏の日差しのもと、壕や塔のまわりにはアオスジアゲハやシロオビアゲハ、ツマベニチョウ、イシガケチョウなど数多くの蝶が舞っていた。
「清末隊慰霊塔」の看板から林道を20メートルほど下ったところに、蔦井隊の壕跡がある。「三中学徒之碑」の慰霊祭のあと、本部町立博物館に「沖縄戦資料展」を見に行ったのだが、そこに同壕跡の発掘調査時の写真があった。その説明文によれば、〈昭和53年に埋没不発弾等処理事業によって発掘作業が行われた。その後崩落の危険があるということで埋め戻された〉とのこと。