海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

公休日で資材搬入や埋め立て工事はないが、サンゴの移植は行われる

2021-09-23 17:04:39 | 米軍・自衛隊・基地問題

 23日(木)は公休日のため資材の搬入は行われず、ゲート前の抗議行動も休みだった。

 ただ、ほかの工事は行われていて、午前9時頃、メインゲート近くでは、民間警備会社のプレハブを撤去、移動した跡地の整備が進められていた。

 フェンス沿いが掘削され、作業員がコンクリートを打っていた。敷地にはU字溝や縁石などが用意されている。

 午前9時28分頃、豊原の高台から辺野古側の埋め立て工区の様子を見た。重機類は片付けられ、埋め立て工事は行われていなかった。

 午前9時40分頃、瀬嵩の方に移動し、海岸や森の上から大浦湾の様子を見た。

 K9護岸やK8護岸に接岸しているランプウェイ台船は、土砂にブルーシートがかけられている。明日はそれをはずせば、すぐに陸揚げできる状態だ。

 建設中のN2護岸では、ショベルカーとクレーン車が置かれていて、明日も被覆ブロックの設置が続けられそうだ。

 カヌチャ沖のサンゴの移植作業は、公休日の今日も行われていた。4日前の日曜日も行われていたとのことだが、好天で波の穏やかな日が続いているので、この機に一気に作業を進めたいのだろう。

 しかし、それはあくまで沖縄防衛局の都合だ。夏場や台風シーズンの移植を避けるように沖縄県は再三にわたり指導しているが、それを無視して作業が強行されている。

 自然環境の保全や地方自治の尊重など、日本政府や沖縄防衛局はどうでもいいとしか思っていない。

 力で押し切って泣き寝入りさせる。屈服させて抵抗の気力すら削ぎ落す。国のやることに抗っても勝ち目はない、というあきらめを植え付ける。それが日本政府が沖縄人に対してやってきたことだ。

 自民党の総裁選で誰が選ばれようと、それはくり返される。だからといって、どこぞの経済人のように自分の屈服を他人のせいにし、寝返りを打つような恥ずかしいことはしたくないものだ。

 誰しもみんな厳しい条件の中で、いろんなものを背負いながら抗議を続けている。苦しいのは経済人ばかりではない。自らの変質の正当化のために県民投票を利用するのは、投票に参加した県民を愚弄するものだ。

 


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