海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

6月10日の羽地内海の様子

2020-06-10 23:29:39 | 米軍・自衛隊・基地問題

 10日付琉球新報に、沖縄防衛局が12日にも辺野古新基地建設の工事を再開する、という記事が載っている。週明けの15日頃には土砂の運搬も再開する予定という。

 10日は午後6時52分頃に羽地内海の様子を見に行ったランプウェイ台船・呉屋5号、7号、屋部3号、5号は同じ位置に停泊を続けていたが、近日中には移動を始めることになった。

 日本政府・沖縄防衛局にとって、沖縄県議会議員選挙の結果がどうなろうと、工事を強行し続ける方針に変わりはない。県民の意思を尊重する気など端からないのだ。政治家や官僚、ゼネコンが利権集団として癒着し、税金を湯水のように使い、私利私欲を満たすのは、辺野古も新型コロナ対策も同じだ。

 持続化給付金の事業を請け負った一般社団法人サービスデザイン推進協議会の笠原英一・代表理事が、テレビのインタビューに「私は飾り」と答えたのが、すべてを表している。代表理事が自ら「飾り」と言う法人が、769億円もの委託業務を国から受注できること自体が異常だ。経産省と電通の出来レース以外の何だというのか。

 こうやって莫大な金が浪費され、寄生虫のような連中に吸い取られ、後の世代にツケとして回っていく。辺野古も新型コロナも、うまく利用して金を儲ける手段としか考えないのだろう。犠牲を強いられて泣き寝入りすれば、沖縄はいいように使い捨てられるだけだ。

 


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