海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

仮設桟橋設置は延期されましたが、カヌーチームの練習は続けられます。

2014-12-18 23:28:07 | 米軍・自衛隊・基地問題

 18日は久しぶりにカヌーの練習に参加した。前日は沖縄もこの冬の最低気温を記録していたが、18日は時折日が差して、風も収まっていた。カヌーチームが浜を出るときに水陸両用車が1台引き上げていった。ゴムボートを2艇片づけてもいたので、直前まで海兵隊員たちが水泳訓練を行っていたようだ。フロート付近を通って辺野古崎に向かいカヌーを漕いだ。

 辺野古新基地建設に向けた仮設桟橋の設置作業が延期されたことを県内紙が報じている。

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-236100-storytopic-271.html 

 設置のためには海上保安庁の巡視船やゴムボートをくり出して警備態勢を敷かなければならない。当然、海上では船やカヌーによる抗議行動が取り組まれる。それを弾圧して海上での作業を再開しても、今年は26日が御用納めとなっていて、それまでにどれだけの作業を進められるか。衆議院選挙を配慮して工事再開を先延ばししたことが、スケジュールをさらに厳しくしたことになる。

 県知事選挙や衆議院選挙の結果はもちろんのこと、7月以降キャンプ・シュワブ・ゲート前と辺野古の海でとりくまれてきた体を張った抗議行動が、容易に作業を進められない状況を生みだし、安倍政権を追いつめているのである。しかし、安倍首相はあくまで新基地建設を進める姿勢だ。1月半ばまで精神的にはゆとりが持てるが、カヌーは練習をしていないと技術、体力、とっさの判断力が落ちるので、来週まで練習が行われる。初心者練習を含めて、寒さ対策をした上で練習にご参加ください。

 午前中、辺野古崎南側のリーフ内で、作業船が数隻出て潜水作業を行っていた。

 辺野古崎付近では建物の解体工事が進んでいる。アダンを切り開いた場所にフェンスが設置されているが、その背後にあった建物がきれいに無くなっていた。バックホーが1台見え、工事音が絶えることなく聞こえていた。仮設桟橋の設置は延期されても、埋め立て工事に向けた陸上での作業は進められている。

 辺野古崎を越えて大浦湾に出ると、波と風が途端に変化する。沿岸部の様子を見ながら、向かい風に逆らって弾薬庫近くまで漕いだ。米軍のプライベートビーチ近くには、フロートとオイルフェンスが置かれたままになっている。途中で風が強くなり、雨も降りそうになったので引き返した。横波を受けて2人が転覆してしまったが、すぐに手助けをして態勢を立て直した。船やゴムボートと一緒に落ち着いて対処できるように、実践的な練習を重ねている。

 


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