海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

県庁記者クラブでの記者会見

2016-05-12 23:42:32 | 米軍・自衛隊・基地問題

 12日は海上行動は休み、那覇市の沖縄県庁記者クラブに行って、米軍基地内に8時間近く拘束された件で、国に損害賠償を求める訴訟を起こしたことについて記者会見を行った。

http://www.qab.co.jp/news/2016051379894.html?utm_source=twitterfeed&utm_medium=twitter

 本来ならば、米軍の憲兵隊に拘束された時点で、米軍基地内であっても弁護士との接見が可能となるべきなのだ。そうでなければ法的知識に疎い一般人は、わが身を守ることができない。

 しかし、日本という国では、憲法に記された弁護人を依頼する権利さえ基地内では保障されず、治外法権の状態にある。あまつさえ、8時間近くも日本の司法警察に引き渡されず、米軍基地内に監禁状態に置かれ、外部との連絡が遮断されて孤立状態に置かれるというのは異常である。

 日米地位協定が日本国憲法より上にあるこの属国ぶりは何だろうか。同じことが日本国内で米国人に対して行われたら国際問題になるはずだ。しかし、この国ではこのことに疑問を抱くことすらない人が大多数だ。米軍に守ってもらってるんだから、米軍の在日特権は認めてもいい、と言わんばかりの卑屈さが蔓延している。

 だが、米軍基地内に拘束されたら、警察や海保、外務省、国会議員、弁護士ですら状況確認ができないとすれば、非拘束者の人権はどうやって守られるのか。今回、私が8時間拘束されたことによって浮き彫りになった問題をそのままにしてはいけないと思い国を訴えた。多くの人が考える契機となれば、と思う。

 


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