晴耕雨読で住まいを造ろう

都会を離れ農的暮らしをしながら、日々住まいについて考え、家造りを家族と共にDIYで実現させた日記・・その後

敷地境界線の確認(5)

2006年05月14日 | 敷地について
 敷地境界線の確認(4)からの続きです。



 今日(5月14日)のお昼前に東側の地権者の家を訪問した。

 久しぶりに晴れ間が広がり農家は田圃の準備に忙しい時期だろう。案の定その家の主人は庭先で草刈機のチップソーを研磨していた。これからは草との勝負、うかうかしていると草が勝ってしまう。

「お忙しいのに申し訳ありません。先日の話の続きをさせてください」

ということで話を切り出し、日陰になる門長屋の下に裏返しにしたビール箱(よく街頭で選挙人が上がっているプラスティックの箱)を椅子代わりにして境界線の話し合いを始めた。もちろん最初は天気の話から始めて、やがて本論。


 最初に南側の後退線について、もう一人の地権者と話し合いしたことを交えて、私は通行に供する道路として4mの巾を確保し、その線より内側に住宅の建設を考えることに納得し、異存はないことを伝える。また昨年の測量時に相手が言うところの境界杭があったこと、そこを基点に私が測量したこと。そして、そのポイントを西側と線で結ぶと4m巾の道路か確保されることも説明する。

ただし登記上の敷地境界線は4m巾の中央にあり、所有権は私にあることを念のために伝える。

どうもこのへんが一番勘違いし易いところで、
「4m後退します。その線から内側が私の敷地です」
などと言おうものなら、相手は自分の土地になったと勘違いしてしまうのだ。やはり相手の地権者は一回の説明では怪訝な顔をしていた。
2m巾で長さ26~7m程の土地は私の所有ではあるが、私専用の土地として使用することはできず、お互いの通行の目的を主として使う。これは反対側の2mも同様の考えで、それぞれの地権者の所有である。という説明を何度か繰り返してようやく納得したようだ。

「で、東側も4m下がってくれるかぇ」

と切り出したので

「そこでお互いの話し合いが必要になるのです」と前置きして

 登記簿の面積や、その裏づけの公図(このようないい加減な図面が公図といえるかどうかは疑問だが)、そこには滅失した長屋から東側へ2mと記載があること。北東にはさらに2mほどの出っ張りがあり、昔は玉葱小屋が建っていたこと、境界杭があるとは私は聞いておらず、不明なので地権者と確認する必要があると伝達されていたことなどを説明し、不明確ではあるが私のほうにもそれなりの主張があることを伝える。

もちろんそんなことで相手が引き下がる訳ではない。すでに亡くなってしまった人と境界杭を打ったとか、畑に勝手に玉葱小屋を建てたのだろうが「あの畑は私が買ったもので私のものだ」とか遠い昔話を始める。

「私は、この登記簿や公図を元に話をしています。もし貴方が亡くなった方と立会いで境界杭を打ったのであれば、それを裏付けるものを私に示してください」
(そんなものは無いという)

「もともと田圃から始まった宅地の、このような民民の境界線は曖昧です。お互いの話合いで決めるしかありません。ですから貴方が下がれと言うなら下がりますが4mの後退は納得できません。もともと農作業のために通路を確保していたわけですから、田圃の際までが私の地面とは言いません。いくらかの巾をもった道があったのでしょう。その先に大きな畑を貴方が耕作しているわけでは無いし、仮に道幅1.5mや2mでも現在の状況では農作業に支障があるとは思えません」

と、私の主張は主張としてきちんと伝えた。すると相手はまた昔話を始める。

「昔の地主との話で4m巾で使えるようになっていた」
(さて、ここで彼は使える・・つまり使用権を持っているという。土地の所有権ではないことに注目)

が、しかしそれを証明することができるか?
(たぶんできないだろう)

そこで私は

「玉葱小屋の出っ張りは仮に譲って、現状にある水路の延長線上に東側の境界線があるというのではどうですか? その場合でも農作業の通路には1.5mほどあります。もし農作業にどうしても巾が必要なら私の庭先を花畑にせず現況のままにしてお貸しします。でもそれは境界線ではないですよ」

と少し譲歩すると相手はすかさず 「なら 4m必要だから後退してくれ」 と言い出す。

4mはダメです。私はここへ来て田舎暮らしを始めたいのですよ。庭先を少しでも畑にしたいし草花も植えたいのです」 と拒否する。

「それと、4mであろうとなかろうと話し合いで”貸す”というのが数十年後には”ずーっと使っていたから俺の土地”だと勘違いしないとも限らないでしょう」

田舎では地主から借りた畑で何年か小作を続けていると、やがては自分の土地になるという、大昔の慣習が根強い。たぶんこの交渉相手のご老人もその感覚が染み付いているのだろう。もちろん今はそんな慣習は無くなり所有権は登記でしか確立できない。でもその登記簿がアバウトなんだよね。


 さいわい相手が「お互い も一度考えてみようかぇ」と切り出したのでこれ以上押すことはやめにした。

「そうです。今日のうちに結論を出そうというわけでもありません。今日は私の主張と説明をさせてもらったのでじっくり考えてみてくれませんか。それと次回は正式な地権者(話では娘さんの名義)とも交えて話し合いをしませんか。将来のために事情を聞いておくことも大切でしょう。それで結論が出れば公正証書や登記などと余計な費用をかけずに、この測量図やお互い納得できる書面をもって”覚書”か何かにしましょう。それをお互い地権者が持っていれば将来に遺恨も残らないでしょう」

 私たちはこの地に農的生活を求めて土地を購入したのであり、アパート経営のためとか工場を作って一儲けしようと考えているのではないこと。畑の真ん中だから農薬散布の飛散が無いとは限らないし堆肥の臭いもするだろう(ただし堆肥の山積み放置は遠慮願う)。それらを承知でここに移り住むつもりであり、境界線のことで敵対するのは本意ではないことを再度説明して話を終えた。


さて来週には解決するだろうか。相手は新しい作戦を考えてくるだろうか。




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世の中いろいろ・・

2006年05月13日 | 雑記

またまた別ネタですけど、世の中にはいろんな面白いもの(失礼)があるんですね。

左のブックマークにある” ”からの紹介です。



 寝たまま本が読みやすいように印刷の向きをワザワザ変えてある本???
これってジョークなのか大真面目なのか私には解りませんが、商品化する会社もあるんですね。健常者には解らないけど、もしも寝たきりの人には便利・・かなぁ?
でも、寝たきりなら、たいていは病気か読書の気力もないように思うけど。これって健常者の横暴ですか?

 ユニバーサルデザインが大切なのは住まいの設計に関わる者として理解するけれど、これってど~なんでしょうね。




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Google Earth とフライトシミュレータ

2006年05月12日 | パソコン & SketchUp
Googleの話の続きです。

私の趣味であるマイクロソフトのフライトシミュレータと Google Earth を比較してみましょう。(その必要性は無いのだけれど・・)



 これは Google Earth でニューヨークはマンハッタンのバードアイです。四角いブロックで建物を表していてそれなりに摩天楼の雰囲気はあります。遠くに黒っぽい建物が見えますが、これが下に示す Google SketchUp で作られたエンパイヤステートビル。



一方、下の画像はMSフライトシミュレータに別ソフト会社のマンハッタン・シーナリ(風景)をアドオンしたものです。



そりゃはるかに違いはあるのですが Google Earth は無料で楽しめるのが良いところですね。


 では次にラスベガスの近くにあるフーバー・ダムをMSフライトシミュレータで遊覧飛行してみます。



このダムの水が落ちるところからヘリコプターで一気に上の湖へ上昇する・・なんて曲芸飛行もFSでは楽しめますが、アリゾナやネバダなど荒涼とした風景は、高さこそ表現できても地面のテクスチャは限られたものしか使われませんので一面が赤茶けた岩肌の雰囲気。ジョン・ウェインが岩陰から出てくる西部劇の色です。



でも Google Earth なら衛星写真のテクスチャですから、道路も何もかもリアルに見えます。少し遠くにある山の稜線を見てください。フライトシミュレータもグーグルアースも同じ高さデータを使用しているように見受けられます。将来もっとグラフィックスのテクノロジーが発達してハイスペックなハードも安価な時代が来るでしょう。そうしたらフライトシミュレータも衛星写真のテクスチャが張り付けられたシーナリの上を飛ぶことになるかもしれない・・なんて子供みたいにワクワクしてきました。

 ところで、すっかりグーグルにハマっている私ですが、あのナスカの地上画をさがしています。でもどこか解らない・・。もしご存知でしたら教えてください。ちなみにナイヤガラの大瀑布は有名なので地理もすぐにわかります。滝の周辺は意外にも大都会ということもわかりました。一番安上がりで安全な海外旅行を楽しんでいます。


5/13追記:Nazca,Peru で検索すると Nazca Line を見ることができました。



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Google SketchUp って面白い!

2006年05月11日 | パソコン & SketchUp
 突然話題が変わりますが、Google Earth Google SketchUp をご存知ですか?
多分 Earth はご存知でしょうけど SketchUp は3Dソフトですから専門家以外はあまり知らないと思われます。スケッチアップは3D-CADソフトというより文字通りスケッチを描く感覚でオブジェクトが作れるツールで、プロ版は製品として一部の専門家(特にマック系の人)に使われているソフトです。このソフト会社をグーグルが買収して(そのせいかどうかは別として)、機能を簡略化したフリーの Google SketchUp として公開されています。

 ←ここからダウンロードできます。

この SketchUp で作成したオブジェクトが Earth の上に配置できるのです。世界中のユーザーさんが力作を公開していて、それを取り込むと建物や街並みがバードアイで見ることができます。もちろん地理案内も含めて。入手するサイトは 3dwarehouse です。



仕事柄、気になるものを検索してみると上の画像のようなシカゴ郊外にある、あのミースの作品ファンズワーズ邸。地図で見ると平原を流れる川のそばに建っていました。



これはコルビジュエのサボア邸。少し小高い丘の上に建ち遠くにはセーヌ川が眺められます。室内には簡単ですがソファまで置いてあります。ライトの作品は残念ながらまだ未登録のようです。どなたか SketchUp で作って公開しませんか?

Google Earth の地上テクスチャは都心部であればかなりの解像度ですので車の台数まで数えることができます。でも郊外や山岳部になるとぼやけますので、日本の我が家の地域は・・だめでした。

Google がどのような戦略でこのようなツール(SketchUp)を無料で公開したのか解りませんが、アマチュアならフライトシミュレータ・ファンと同じようにバードアイを楽しむことができます。また専門家なら景観シミュレーションとしても使えそうです。私はグリコのキャラメルと同じように、二度も楽しむことが出来ました。




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敷地境界線の確認(4)

2006年05月10日 | 敷地について
敷地境界線の確認(3)の続きです。


また話を続けよう。

 南側の敷地後退について少し補足しておくと、この道路は建築行為に関わる道路であって、国道や市道のように公の管理者がいる道路ではない。それぞれ地権者の提供による道路で管理は地権者同士で管理する必要がある。農地として耕したり建物を建てることはできないが、土地の所有権はそれぞれの地権者にあるわけだ。このような道路は世間にたくさんある(特に田舎は)。きちんと公道にすれば良さそうだが登記の手続きや費用、それよりなにより道路管理の費用増大が地方自治体にとって困るのだ。

 だから所有権だけで考えると、当初想定していた120坪はあながち間違いではない。もっとも南側が長辺だから2m後退は単純に16坪ほどの減になる。しかしこの後退に異存は無い。むしろ東側の4m後退の話が、まったくもっておかしな話なのだ。この東面は道路目的の要素はまったくない。もし相手が将来の延長計画を持つのなら、それはそちらが勝手にやればよいことであって、私も半分負担する必要はないのだ。たぶん、その地権者は南側の後退の理由を東側まで都合よく解釈しているのだろう。広い共用地ができれば農作業も楽になるのだから。

 その後、境界に接していない、つまり利害が伴わない方お二人に当時の状況を覚えていないか相談してみた。すると東側の敷地の出っ張り部分に、その昔玉葱小屋(淡路の農地に見られる玉葱を干すための小屋。屋根はあるが壁はない)が存在していたという。しかし現在は田圃になって、敷地の出っ張りは消えてしまっている。ますます私はその地権者に疑いを持たざるを得なくなる。

もともと畑は境界がはっきりしているわけではなく、聞くところによると、昔の地主は周辺の畑全部を所有していたらしい。あるとき田畑の売買を行なっても「田圃一枚なんぼ」の感覚で権利が動くので境界もなにあったものではない。もし長屋や玉葱小屋が残っていたのならもう少し交渉は楽だと思うのだが・・それも覚悟の上とあきらめなくてはならないだろう。民民境界はお互いの話し合いでしか解決しようがない。幸いというか一つだけ動かし難いものが残っている。あの東側に一部導かれている水路だ。仮にこの水路を境界として直線で南側へ結ぶと

所有地は392㎡(118坪)、道路として提供する土地が16坪。残りが建築用敷地で338㎡(102坪)となる。

このくらいで話が折り合えば善しと考えている。




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すっかりご無沙汰でした(野良便り)

2006年05月09日 | 野良仕事や日々の生活
 いゃ~スッカリGW中休んでしまいました。娘夫婦も遊びにきており婿殿も久々の竹の子掘りを楽しんでました。おかげで毎晩竹の子料理とアスパラガスで酒宴を開いてましたが、それにしても風の強い日が続きましたね。先日なんぞは台風並みで門長屋の扉(大昔牛が飼われていた)が吹き飛んでました。秋の台風時には時々ありましたので釘と針金で固定してあったのですが、これがまた風圧に耐え切れず針金を引きちぎったということです。ようやく昨日雨も上がったので固定しましたが、畑はというと・・メチャクチャ・・。

 と言うことで、今日は野良便りを。

エンドウは前もって紐で風上側に控えを張っておいたので何とかですが、エンドウそのものが風下へ吹寄せられたままです。無理に動かすと柔らかい枝を折ることになり、やむを得ずそのままにしてあります。アスパラも少しやられましたが、全体的にまだ葉を茂らす季節ではなかったのが幸いしました。夏の終わりならアスパラの葉が藪のごとく茂っているので、こんなときに台風が来るとなぎ倒されてしまいます。

せっかく植えたスイカの苗。これも虫除けに覆ったカバーごと吹き飛び苗が風であおられ折れてしまいました。昨日気を取り直して苗を植え替え。苗を買いに種苗(しゅびょう)店へ行くと年配の農家の人も「風で吹き飛んで全滅だわ・・」とブツブツ言いながら苗を買っていきました。同苗(病)相哀れむの心境です。

メロンも一苗ダメにしてしまったので植え替え・・と思いきや、すでに季節を終えて苗はありませんので仕方なく マクワ瓜 の苗にしました。メロンとマクワと交配しないと良いのですが・・。

ホウレン草、蕪、ミックスサラダ菜は本葉が出始めたので、針金で不織布をトンネル状態に持ち上げ長雨に叩かれないようにしました。胡瓜の苗は大丈夫。妻のリクエストでプチトマトの苗を、これまた一本だけ植えました。ついでにパセリも一苗。我が家の菜園に今あるパセリは二年目ですので、今年は花が咲いてやがては枯れてしまいます。パセリが二年草だってことご存知でしたか?

ゴーヤ(苦瓜)は昨年収穫した所からこぼれ種が芽を吹き出しています。私もポットに昨年採取した種を蒔いたのですが、どうやら自然発生のほうが早かった様子。

そろそろ里芋と南瓜の植え付けをしなくてはいけません。でもこれだけ雨が降っては、畑に入ると地盤を固くしてしまいそうで・・やはり早めに畝作りなど準備しておけば良かったと反省はしているのですが・・なかなか出来ないのですね。これが。。

鉢植えのデラウエアとブルーベリー、ブラックベリーは順調に成長しています。今年のブルーベリーは一握りくらいは採れるでしょう。ブドウ(デラウエア)は少し離れた場所にブドウ棚を作って本植えしたのですが4年目にして枯れてしまいました。たぶん土壌が合わなかったのでしょう。毎年根周りには石灰をまいて中性化を進めていたのですが、竹薮のそばの畑はやはりダメのようです。その苗から枝取りしたのが鉢植えのブドウです。大事にしなくちゃ。

ジャガイモも順調に育っています。すでに芽欠きと一回目の土寄せを終えました。ところが、一苗だけシンナリ・・。根周りを掘ってみると根切り虫の大きいのが二匹。「憎っくき奴」とばかりに踏み潰しました。キャベツも先日大雨の前でしたが農薬の”スミソン”希釈液を散布しました。基本的に農薬散布はしたくないのですが・・仕方ありません。

玉葱も順調です。植え付けが遅かったので近所の畑より成長が遅いのですが、病気にもなっていない様子。特に赤玉葱が大きくなってきています。近所では白玉葱しか作りませんが、早いところでは早生(わせ)の玉葱が出荷され始めました。淡路の玉葱は肉厚で甘みが強いのが特徴です。オニオンサラダが甘いって、味覚を味わったことありますか?

イチゴは一日おきくらいに数個食べることが出来るようになりました。・・でも出来はいまいちかな。今年は苗取りを工夫してみようと思います。

早春に友人から分けていただいたレタス(普通の玉レタス)は半分が虫にやられてしまいましたが3株ほど順調に育ち大きな葉っぱをつけています。一月もすればサクサクの柔らかいレタスを食べることが出来るでしょう。

  さて、何種類の野菜があったかな?



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敷地境界線の確認(3)

2006年05月03日 | 敷地について
 敷地境界線の確認  :
 敷地境界線の確認(2):からの続き

 1日の月曜日、よく晴れた日の午前中に三度目の訪問をしたが今回もお留守のようだ。ちょうどこのお家は私の地所が遠く見下ろせる場所にあり、高みから将来の姿を想像していると、運良く野良仕事から奥方が帰ってきた。途中の坂道に車を止めてあったので来客に気づいたのだろう。

 早速事情を説明して、一部接している農地との境界線の確認をしたい旨伝えると、
「それならお父さんと話をするのが良いね。私はよくわからんきに」
と言うことで勤務している会社へ連絡をとってくれ、今は出かけているが、お昼なら合えるということだった。奥方にお礼を述べて勤務先の会社へ車を走らせる。その方は私より年配で、もちろん定年を迎えているのだが会社が手放してくれないというバリバリの現役らしい。老いても元気なのは何より。話は飛ぶが、農家のほとんどは兼業であるが淡路島は大きな就職口は少ない。だから意外と多い勤め先は、農協(は民間)、郵便局、役場、教職などの公務員が多い。つまり農繁期には休みがとり易い仕事が多いように見受ける。でもその方は純民間の農機具メーカー代理店勤務。島内のあちこちに永い間のお得意先(農家)があり退職されては会社も困るといわれ勤務を続けているそうだ。 それはさておき。

 少し早めに到着したので事務の女性からお茶を頂き、飲み終わった頃にご主人が帰社された。自己紹介を済ませ最初から話をする。当然その昔話になるのだが、想像したようにやはり里道らしきものの無い奥の畑を宅地に造成したという。それまでの道は3尺道、つまり野良仕事に通う道だった。

 昔はリヤカーか牛車が通れば事足りるのでそれでよいのだが、やがてオート三輪、トラクターなどの機械化が進み、あぜ道の途中の農地も耕作に通うには不都合が生じてきた。そこでお互いが境界線を跨いで土地を提供し、作るなら4mの巾にしておこう。ということになったらしい。むしろ4mというのは望ましいことで、たいていの場合は8尺から9尺道(2.4~2.7m)が多い。特に自分だけの屋敷や農地に導く道は軽トラが通れば好しとする傾向が強い。多分このような実情から建築基準法の接道定義の

建築基準法:敷地等と道路との関係
第43条  建築物の敷地は、道路(次に掲げるものを除く。第44条第1項を除き、以下同じ。)に2m以上接しなければならない。ただし、その敷地の周囲に広い空地を有する建築物その他の国土交通省令で定める基準に適合する建築物で、特定行政庁が交通上、安全上、防火上及び衛生上 ...


という文言が生まれるのだろう。(建築一口知識 ?)


 この話は私の実務上からも理解できるし、道というのはそのように形成されていったと思う。そして、その道は当該敷地の奥まで ということらしい。
 またその人は自分の地所に関する経過は証明することが出来るという。私は疑っているわけではないので、今日の話合いだけで充分納得した。

結論として 南側は農地の土手から4m後退する こととして理解した。

.......................続く



 
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敷地は大きいのに越した事はないが

2006年05月02日 | 敷地について
 私たちは屋敷に塀をまわしたりブロック塀で囲うような住まいを考えてはいないし、都会のように境界線が数センチ動いただけで大騒ぎするような考えも持っていない。でもせっかく庭を草花できれいにしても、そこをトラクターが遠慮なく通行されるのはごめんだ。おうおうにして田舎の人は親しくなればなるほど、土足で他人の家に平気で上がりこむ傾向があり(断定しては失礼かもしれないが)プライバシーが何たるかも知らないのではと思うことがある。 まぁそんな悪口は置いといて、私が敷地の境界について納得できない根拠をお見せしよう。


 これが売買の状況説明についている敷地現況を表した公図(測量図ではない)。敷地、建物など固定資産税計算の根拠になっていて、売買や担保として登記に添付される図面。ただし正確なものは少なく縄伸びや縄縮みがあるのも事実だ。 前回私の実測図と方位を同じにしてあるので文字は左に90度回転している。また細い線の書き込みは私がメモとして追記したアバウトな敷地寸法と面積である。敷地の中の矩形は左の(5)が解体予定の母屋、その右側はすでに解体された長屋(納屋だと思われる)である。このような建物で囲うように建てる建方は淡路島に限らず各地の田舎に見受けられるスタイルだが、やはりこの昔の屋敷もそうだったらしい。

 注目は下側に書いてある3.60(単位はメートル)や3.40だ。つまり南側の境界線までの距離が書いてある。さらにすでに滅失しているが納屋から東側は2.0とある。またその上、北側はなぜか2mほど張出している。

 測量図ではないので正確な面積の計算は出来ないが、部分的に書き込みのある数値から比例計算しておおよその縦横寸法を算出すると26mx15mで面積は390㎡(118坪)になる。ほぼ登記面積と同じだ。ただ、南側の境界線については多少疑問もある。これでは周辺で農業を営む人は通行できない。ここに田舎の「昔話」が生まれるのだ。

 「土地は俺のだが、お前が畑を耕すために通行するのは認める」とか、反対に「畑を潰して家を建てるなら、造成をここまでついでにやっとくれ。そのほうがワシも通りやすくなるしお前も屋敷が広く見えて良いだろうに」とか・・そんな約束でもあったのだろう。仮にそんな約束があったとして、私もそれをまったく認めないとは言わない。でも東も南も「4m下がれ」は無いだろう。予定した敷地の1/4を失い、しかもトラクターが通行する宅地の固定資産税は私が払うのだから。

 もう一つ、参考に字限図もお見せしよう。



台帳では二頁にまたがっているので合成してある。土地の形状もいい加減だが、方位まで狂っているのでピッタリとは合わない。地番の文字の傾きがそれぞれ違うのはそのためだ。太い一転鎖線部分で接続すると見なしてみてくれるといいだろう。水色に塗ったのが池。その下の緑色が当該敷地。左の方にクネクネした細い区画が元々の集落を結ぶ道路。そこから敷地までは里道も無く、茶色で示した現状の道はその昔この屋敷のために関係する地権者が土地やお金を出し合って作ったものと想像はつく。だから新しく出来た道路を敷地手前で行き止まりとして考えるか、敷地の奥までと考えるかで南側の境界線は大きく変わる。

 さて、この問題、どう結論が出るか。。。



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敷地境界線の確認(2)

2006年05月01日 | 敷地について
 なんとその地権者は、畑の際から4m後退したところが私の敷地になると言うのだ。これにはビックリ! しかも境界ポイントが現地にあると言う・・?
境界ポイントが明示されている話は初耳だ。

境界と呼ばれるポイント?

 確かに私たちが現地測量をしたときに黄色の簡易ポイントがあった(上の写真)。 私はそれを平板測量のポイントにしており当然実測図に書き込んであった。これは誰と誰が立会いしてポイントを決めたのか? 境界明示に関する情報は一切私には無い。一方的に打ち込まれたポイントではないかと不審に思えるのだっだ。とりあえず話をうかがって帰り図面に後退線を書き込んでみる。なんとそのポイントはぴったり南側、東側境界線の交点になる。これは出来すぎ!



 今後の状況説明がしにくいので昨年私たちが実測した敷地周辺図を上に掲載する。

 画像の上が北方で農業用水の池がある。これは個人の池ではなく農業者共有の水利だ。左側(西)が取り付き道路で復員は4m。敷地西側と北側は溜池からの水路があり土手もある。特に西側はコンクリート間知石で積まれていてU字溝もあるので確定されていると見なし、地権者の誰からも異論は無かった。残る東と南側の畦や土留めコンクリートから4m後退した線で、画像で赤く区画された範囲が私たちの敷地になるという。

 これを図面で計測してみると90坪を切り89坪ほどになる。120坪の見込みであったから1/4が消えてしまうのだ。ちなみに青色で区画した大まかな範囲は137坪ほどある。この中の120坪が当該敷地と私は思っていたのだが・・。写真は昨年の夏の撮影で、南側の石積土留めからアプローチ側の西方向を撮影したもの。まさに田圃の真ん中に敷地がある。

敷地奥(南東)から西側道路突き当たりを見る

 字限図(あざかぎりず)には赤線(里道)も青線(水路)もない。これは他の地権者も周知の事実。ではなぜ4mも後退するか? これが田舎に多い「昔の話」になってしまい新規購入の我々には知りえないことなのだ。もし仮に里道があるのなら中心から2m後退は、建築設計の仕事柄、理解するし後退することはやぶさかではない。また当該敷地の奥に宅地などがあり、そこへアクセスする必要があれば、これも4m後退は必要なものと判断できる。現況を見ると何らかの通行権利などは協議済みなのだろうけど、そのような条件は私の耳には入っていない。(問題があるとは予測していたが)。特に東側に回りこんだ4mの道にはまったく納得できないものがある。下の写真は敷地東側の境界線(畦の状態)と北側から南側へ一部引き込まれている水路。

敷地北東から南東角方向を見る

 さて、ここで私の利権を主張してよいものかどうか? もちろん主張の権利はある。しかし内心「波風立ててまで・・」という気持ちもある。出来るなら穏やかに、譲れるところは譲って近所と仲良く老後を過ごしたい。私の性格は決して闘争向きではないのだ。

 でもやはり計画敷地が3/4と、小さくなるのは得心いかない。得心できないことは将来に遺恨を残すことになる。

 もう一軒、何度か訪問したがお会いできていない家があるので、その家の方からも事情を聞いてみよう。その地権者は西側のアプローチに近い敷地に接している方。その方も南側は4m後退と言われるのなら納得しよう。


-----------------------続く




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