俺もお前も人生の敗北者

とりあえず否定から入るネガティブ思考で常にB級嗜好なATOPのブログ

縄文杉まで行ってきた話2

2013-04-29 00:28:52 | 国内旅行


歩き始めて20分。事件は起こります。

僕が旅行用で使っているオリンパスの一眼「OM-D EM-5」が壊れます。
防塵防滴仕様を気に入ってわざわざ旅行用として昨年買ったカメラ。
バックにしまわずたすき掛けで持っていたら、電源入りません\(^o^)/

タオルにくるんでカバンの中で乾かしてみましたが、
その後一度、「日時を設定してください」とお決まりの言葉が…
これが出た時点で「ああ、終わったな、このカメラ」と見切りをつけ、
カバンの奥底で眠ってもらいました…南無。


※OM-D最後の写真


さて、カメラを早々に諦め、歩き始めてから1時間くらい経って、
そろそろ休憩かなぁと思っていたんですが、どこで休憩を取っていいかわからない…。
(※雨宿りできてゆっくり座れる場所なんてほとんどありません)
もう少し行くかぁと思って登っていると、気づくと2時間くらい歩いているわけ(何。
なんだかんだ言って、大株歩道入口まで歩いてきちゃってました。
距離にして約8.1キロ。ノンストップで歩いて約2時間。

ちなみにガイドブックを読むと1時間歩いたら10分休憩だそうです。
ここで10分ほど休憩し、次へ。

さてここまでは緩やかな上り坂のトロッコ道を歩いてきたわけですが、
大株歩道入口からは完全な登山道です。歩くから登るに変わります。
手をつかずに登るのは無理なくらい急に上がっていきます。

…楽じゃないです。いや登山やってる人は普通なのかもしれない。
でも、最近仕事辞めたばかりの26歳のデブには想像を絶します。
まぁ性格上心が折れることはないのですが、なかなか登りがいのある山道。

あー山登り…あー山登り…どしゃぶりですよ…
足場は水たまりしかないから、ジャバジャバ足を突っ込み、
杉の根や岩場につかまりもくもくと登っていく。


んで、しばらくするとちょっと広い場所にでます。
目の前に大きな切り株が。ウィルソン杉です。
C・W・ニコルではなく、ウィルソンです。
昔ウィルソン博士が屋久杉の研究していて洞窟かと思って入って、
休憩してたら「やっべ、これ杉の切り株ジャン!ktkr」となったのがその名の由来。



中に入って上を見上げるとハートマークに見える。
ただそれだけだ。それ以上でもそれ以下でもない。
その手の女子だったらキャッキャするのだろうが、
無職のデブには「あ、そう…」という感じですぅ…。

さぁ、ここからが正念場。
残りの2キロで300メートル登ります。
永遠と岩場と階段が続き、いつ終わりなのかわからない。

途中、前日山小屋で過ごしてきた方とすれ違う。
「早いですね、何時のバスですか。1本目ですか?」
「いえ、2本目です。5時のやつです」
「お兄さんが二人目かなぁ、さっき一人若い人登って行ったから」

あれ、僕が2番目?
いつそんなに抜かしたんだ…どうやらかなりハイペースで登っているらしい。
その方に別れを告げ、再びひたすら登っていくと「縄文杉」の看板が…

登山開始からちょうど4時間。午前10時。やっと縄文杉につきました。
ワンストップで登り切りました(しっかり休憩を取りましょう)。



これが縄文杉かぁ…縄文杉なぁ…
というか疲れたなぁ…雨やまねぇなぁ…
寒いなぁ…足いたいなぁ…腹減ったなぁ…
縄文杉…なんか想像していたより小さいなぁ…

というのが当時の僕の精神状態。
小屋で飯を食いながら「早く帰りてぇ」としか考えてませんでした(汗。



10時30分いよいよ下山開始。
来た時よりも水たまりの深さもアップ、
滝のように雨水の流れる足場、
疲労度も足の痛みもアップ、
膝が笑っていつカクッと落ちてもおかしくない状況で、
来た道を永遠と降りていくわけです。

それでもウィルソン杉まで結構余裕で着いたんですが、
そのあとは憂鬱でしかなかった。
無口で10時間近く歩いていると気持ちが切れそうになる…
いやぁ、そりゃぁ一人で歌いだしますよ(何。
でなきゃ、僕は下山できなかったことでしょう。歌の力は偉大なり。



荒川登山口についたのは縄文杉から歩いて4時間。
14時30分…あれ、登ってきた時間と同じじゃん…。
ちなみに善前回書いた通り、一般的に往路は4時間30分+休憩。
復路は3時間50分+休憩。計約10時間くらいです。
うーん、帰りはきついですよ、きっと。
んでまぁ、15時のバスに乗って駐車場まで帰ってきました。



さぁ、ここまで書いといてあれですが、屋久島。もとい縄文杉。
先にも書いた通り、達成感はあれどそれ自体圧倒されるものでもない。
僕は少なくともそう思いました。ちょっと期待外れ。

でも往復約22キロ、つまらないわけじゃないんですよ。
登山口から縄文杉まで、杉の根を足場にしたり、手すりにしたり、
常に屋久杉に囲まれ導かれている感覚は悪くありません。
僕は若干ではありますが、山登りが好きだと思えました。
そういう点ではすごく貴重な体験だったなぁと思いました。
次は少なくとももっと天気のいい日に登りたいと思います。
カメラが壊れない程度の天気の日に。

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