俺もお前も人生の敗北者

とりあえず否定から入るネガティブ思考で常にB級嗜好なATOPのブログ

外国人と話す痛快さ

2015-07-25 09:05:52 | ベトナム


ふだん、日本人よりもベトナム人と話すことが多い生活を送っておよそ1年。

日本人同士の会話では絶対口にしないようなことを、ベトナム人相手だと不思議と言えてしまうことがあります。

まぁおそらくではありますが、これはベトナム人相手に限らないと思います。



相手がネイティブの日本人ではないがゆえに、どうしても直接的な表現しか伝わらないのがまず1つ大きいと思います。

日本人の婉曲表現やたとえ表現はバックグラウンドの違う人々には伝わりづらく、説明が必要になります。

自ずと直接的な表現で話すことが多くなります。

例えば…

「手先が器用ですね」というより「すごいですね」とか言ってしまったりするほうが早いんです。

褒めることや叱責することも、ディテールにこだわるよりも、ラフな表現にしてしまった方が伝わります。



でも、それ以上に思うのはネイティブ日本人と外国人の間に「かけひき」が成立しにくいということです。

前述の言語的なラフさ、ストレートな表現がそうさせる部分もありますが、

相手の文化に「会話の中のかけひきを楽しむ」という考えが根本的にないので、

ストレートに言わないと理解できない上に、むしろストレスを感じるんではないかと思います。



このかけひきのない会話には非常に新鮮味があります。

遠慮や恥という意識が薄れ、会話の豪快さや単純さに感情が次々と引き出されていくように思います。

野球のかけひきを突き詰めたスモールベースボールから、

ただ思いっきり投げて思いっきり打つだけのバカ試合のが面白いときがあるように、

外国人のストレートさに魅せられることもあるのです。