俺もお前も人生の敗北者

とりあえず否定から入るネガティブ思考で常にB級嗜好なATOPのブログ

止揚

2007-06-14 15:31:52 | ATOP
 高校の国語の授業で「止揚」って言葉覚えたじゃないですか?これって感覚的には分かっていても言葉で理解するのは難しいことじゃないでしょうか。

 意味としては「ヘーゲル弁証法の根本概念。あるものをそのものとしては否定するが、契機として保存し、より高い段階で生かすこと。矛盾する諸要素を、対立と闘争の過程を通じて発展的に統一すること。」

 この止揚という(あくまでも私の中で)感覚的なものが、具体的な内容を伴って表現される事ってあるんですかね?ちょっと言い方が悪いですね。例えば、それっていうのは明確な意志として存在するのか?ってことです。

 止揚することが、意識上で行われているか怪しい気がするんです。どうも私には無意識下でそれが行われているように思えます。これが明言できる…というより具体的な内容を伴って表現できる人というのは私からすれば異常な気がします。

 ただ一般的な立場からすると、そういうのが普通なんだと思います。辞書的な意味で申し訳ないが「発展的に統一する」方向性が定まっている、もしくは表現できる人は素晴らしいわけです。おそらく一般的には。

 漠然と思う私からするとほど遠い気がします。そもそも期待も不安も関係のない感覚にあって、そういったものなんておそらくないんですけどね。でもまぁ、無意識下での止揚というのは内包されている気がします。

 気が向けばまたこの話の続きをします。