元*おばドファイターのブログ

ジュニアバドミントン、卒業しました。
オトナのバドミントンはボチボチ。
今は、仕事と子育てと動物とビールと。

きんちゃん、亡くなりました。

2006-10-11 00:34:01 | ねこ
10月7日、満月の夜、きんちゃんは死んでしまいました。

何をどう描こうかな・・・と立ちすくんでおりましたが、先にミクシィの方にきんちゃんのこと書いてみたら、やっぱりお笑いになってしまった。
そーか。そーだよね。
泣いたけど、普通に生活して笑ってた。
そして、ときどきまた泣いた。

きんちゃんは、もう13歳。
人間でいうと、68歳。
立派なおばあちゃんです。

きんちゃんのプロフィールにも書きましたが、最近は、痩せ痩せでした。
ゴハンはいっぱい食べるんだけども、ゲロ吐いたり、巨大うんこしたりして、差し引き痩せ痩せ。
きんちゃんは、若い頃から太ったり痩せたりしていて、なんか神経質なヤツでした。
そして、私とはあまり仲がよくなかった。
私がもらって来たんだけどね。
だって、すぐ人を責めるんだもの。よくケンカしてました。

痩せたきんちゃんだったから、ゴハンを食べなくなったら即、命に関わるなあと思っていましたが、ほんとに早かった。
病院に連れて行くのがスジなんだろうけど、着く前に死にそうな勢い。
もう年寄りだし、家で静かに天寿をまっとうするのもいいだろうと、家族で看病した。
それも、ほんの2~3日。

きんちゃんと仲がよかったダンナが、きんちゃんの手をにぎって話し掛けたりしていました。
でも、もう意識がない時間の方が長くなっていた。
目を開いているのに、何も見えていない。
呼び掛けても、耳がこっち向かない。
それでも、ダンナが手を離して立ち上がったときには、
「まー!」
って鳴きました。
そばにいてほしかったんだね。
連休だったから、家族みんなできんちゃんを囲んでいました。
最期は、吐こうとしたのか咳き込んだのか、苦しそうに息がつまって、そして止まりました。

も~私も夢中で、のどもんだり背中さすったりしたけども、帰ってこなかった。

もっとこう、『眠るように、安らかに』死ねないのかね!?
まったく、きんちゃんは、最期まできんちゃんだよ。
上娘は、どっかに向かって『きんちゃんを死なせないでください!!』ってくり返し唱えてるし(誰に!?)、下娘は「うあ~!」って大泣き。
まったく、さわがしい晩だねえ。

見開いた目は、むにゅ~って無理やり閉じさせて、娘たちの折り紙やお手紙と一緒に、かわいい○ェリシモの段ボールに入れました。

さて、翌日、腫れた目でジュニアバドに行き、終わったあと、ネットで調べたペット葬儀の会社へ連絡。
郊外の山奥のペット寺院へ。

途中、花を買ってそなえる。
まだ亡くなって丸一日もたっていないのに、そこはかとなく臭うきんちゃん。
秋なのに!これが夏だったら、ドライアイスいるじゃん!!



夕方のペット寺院とやらには、先客がいました。
先客の火葬が終わるまで、待機。

壁にはびっしり犬猫インコの遺骨と位牌とおやつなど。
犬が「○あらのマーチ」、食うんかい!?
なんで位牌のバックに「○ラえもん」の絵を貼っとんかい!?

対応してくれたおじさんは、この業界にふさわしく、ひかえめで小声。
しかし、無表情。
人間の火葬じゃないから、きっといろんなスタンスの飼い主がいて、面倒でしょうね。
営業ぽくならないよう、でも、必要な物は購入させるよう、細心の注意を払ってしゃべってるぞ!
アンタ、この仕事ストレスたまるでしょうね~。しくしく。
しかも、こんな山奥の位牌だらけの火葬場に、一人で常勤ですか!?
世の中、いろんな仕事があるもんだなあ。

ここに納骨することもできるんだけど、うちは持って帰ることにしました。
知らないヒトばっかりの団地はイヤであろう。
犬もいっぱいいて、コワイであろう。

もうすぐ火葬。
もうすぐお別れ。
段ボールを開けて、のぞいてみる。
・・・ムハッ!
におうよ、きんちゃん!さっきより!!

裏のお部屋で、火葬となりました。
前のヒトが使って、まだ熱々の台にきんちゃんを乗せて、釜に入りました。

スイッチ、オン!
ゴオオオオオ~!!!

き、きんちゃん!!あ、熱いよね!?
下娘とまた、うお~っと泣いてしまいました。

小一時間もたつと、焼き上がりです。
熱々の台の上には、真っ白になった骨。

さて、猫用という骨つぼを手に、箸で骨を拾うのだが。

・・・いや、もちろん、全部は入らないのは知ってるけどさ。
まず、頭は入れたいじゃん。
でも、頭入れたら、もう何も入らない・・・。
えーっと。
も一回出して、縦にしたり横にしたりして、考える。
大腿骨。
・・・長くて入らん。
胸骨、ろっ骨あたりは、各ピースが小さいから、オッケー。
でも、頭は入れたいワケです。
そしたら、ダンナが大腿骨を箸でつついて、半分に折ってるじゃん!
・・・いいの?
だったら、私も。頭から顎をはずして、無事収納。

なるべくたくさん詰め込んで、無事終了。
あとから、おじさんがやって来て、「あ!もう終わられたのですか!」とビックリなさっていた。ほんとは、おじさんが音頭をとって、もっと整然と厳格に儀式っぽくやるものだったんでは・・・。

すべて終わって、送りだしてくれるおじさん、最後に「お悔やみ」と「励まし」の言葉をくれました。
マナーの手引きのお手本みたいだ。この、ぼそぼそ声も、丸い背中も、演出なんだな!?
でも、無表情だぞ!?



さて、帰ってからふと見ると、畳の上に何やら小さな骨みたいなモノがあるじゃないか!?
ちょうど、抜けた奥歯みたいな、脊椎のいっこみたいな。
中の方が、茶色。

骨といえば、きんちゃん!!!

でも、骨つぼ、きつく締まってるし、きんちゃんのワケがない!
そういえば、台所には上娘が昼に食べたフライドチキンの骨がある!

きんちゃんなのか!?
チキンなのか!?

フツーに考えて、きんちゃんじゃないよね・・・。多分。