ぽてと倶楽部

じゃがいも伝来の地 『長崎』
雲仙普賢岳の裾野に広がるじゃがいも畑。
ここ愛野町は北海道に次ぐ「ポテト王国」です。

坐禅で己と向き合う

2015-12-01 | よもやま話
今年は3泊4日の北陸一人旅。

楽しみだったのは福井にある曹洞宗大本山永平寺での座禅修行。
いや、いや、“修行”ではなく“体験”ですが・・・



朝からあいにくの雨。

永平寺の参拝はなんと夏は朝の4時から
今の時期でも5時から可能なんです。










「曹洞宗の教えは坐禅にあり。」

ただひたすらに座禅をすることで己と向き合う。

曹洞宗の坐禅は「只管打坐(しかんたざ)」、
ただひたすらに座るということらしいです。

それでは早速・・・

座禅堂に入る前に上着と靴下を脱ぎ、
修行僧より合掌(がっしょう)と叉手(しゃしゅ)、入堂の仕方の説明を受けます。

座禅堂に入ると隣位問訊(りんいもんじん)坐る両隣の人への挨拶を済ませ、
対坐問訊(たいざもんじん)坐る向かいの人への挨拶です。

次に足の組み方(結跏趺坐(けっかふざ)・半跏趺坐(はんかふざ))の説明と
座禅の時の手の組み方(法界定印・ほっかいじょういん)の説明があります。



上体の姿勢は背筋をまっすぐにのばし、
頭のてっぺんで天井を突き上げるようにしてあごをひき、
両肩の力をぬいて、腰にきまりをつけます。

最後に口の閉じ方、視線の位置、呼吸の仕方まで説明を聞き
それではいよいよ座禅の開始です。

左右揺振(さゆうようしん)といって
上体を振り子のように左右へ、始め大きく徐々に小さく揺すりながら、
左右どちらにも傾かない位置で静止し、
座相(ざそう)をまっすぐに正しく落ちつかせます。

座禅の始まる合図は止静鐘(しじょうしょう)(鐘3回)が鳴ります。

座禅をしている間にも、さまざまな思いが浮かんできますが、
思いは思いのままにまかせ体と息を調えて座ります。

座禅中に眠くなったり、姿勢が悪かったり、心がまとまらなかったりした時は、
警策(きょうさく)で肩を打ってもらいます。

受けた後は合掌低頭して、もとの法界定印(ほっかいじょういん)に戻します。

放禅鐘(ほうぜんしょう)(鐘1回)が鳴ったら、
まず合掌低頭し、左右揺振をして組んでいた足を解きます。

そして、右回りで向きを変えて立ち上がり、
立ち上がったら向き直り、坐蒲(ざふ)を元の形に整えて、
隣位問訊、対坐問訊をし、入堂の時と逆に退堂します。



ずいぶん長い時間が過ぎたように思えたんですが、
わずか20分足らずだったとか。



厳しい修行で知られる永平寺。

次回は是非3泊4日の参禅修行に参加したい。


せっかく無の境地の入り口まで体験したのですが・・・

夜には俗世間を満喫。
実に38年ぶりという大学の先輩をはじめ
“一杯”酌み交わす機会ができて楽しい夜でした。


  富山のS先輩            福井のMさん              大阪のZさん









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