新鹿山荘控帳

山荘管理人が季節の移ろいを、書きとめました
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たまにはB級DVD「レスキューズ」と「ボーダーライン」

2010-03-10 18:02:22 | 芸術鑑賞
本屋で良く見かける1コインのDVDシリーズとはまた違う会社の、1コインDVDを見つけました。米国以外の知らない映画もありましたが、とりあえず下記の2枚を購入してみました。

①「レスキューズ」
私の好きなジャンルに実話・実録物があります。ただ映画化されるとたしたこと無いものが多いですが、本作品はそれなりに楽しめました。
1987年7月の航空機事故救出の実話です。
アイオワ州スーシティー空港が舞台です。地方空港で軍と供用ですが、穏やかな業務が行われていました。ここで災害対策本部の隊長が空港消防隊長協力して救助訓練を行っていました。マスコミは馬鹿にしていたのですが、そこに296名の乗客乗員を乗せた、操縦不能になった旅客機が緊急着陸を要請して来ました。
地方空港で滑走路も狭く短く、操縦不能で着陸したため大破し炎上します。この着陸失敗は実写映像です。訓練の成果もありそれでも百数十名が助かります。
この空港災害救助の体制が、この後の世界の空港事故の救助のモデルケースになったそうです。まずまず感激しました。

気になった点をいくつか。主人公は良く知らない若い俳優ですが、消防隊長はジェームス・コバーンです。アップでの演技はさすがと思わせますが、現場での指揮を撮る全身の映像になると彼の年令の衰えは隠しきれません。コバーンを知っている方はお分かりになるでしょうが、独特の身振りが年をとって痩せているため惨めに見えます。
パイロットの機長はチャールトン・ヘストンです。手馴れた演技です。なを機上のシーンはコックピットだけで、セットです。破損した機体や客室シーンは出てきません。がっかり。

滑走路上に90人前後の死体が転がっているのですが、放置されたままです。昼間の事故でしたので夕方の滑走路に死体があります。アメリカの捜査当局から、死体の名前の確認と死体の状況写真を撮影するまで動かさないと指示が出るそうです。ですからそのままほったらかしです。ただ供用する空軍から儀仗兵が警護に出ると言った会話がありました。

秋葉原で話題になりましたが、事故現場でのけが人の重傷度度合いの判定を能率よく的確に行われていきます。21年前です。負傷者を受け入れた病院の医師達が、重傷者達から運ばれてくるのに感心しているシーンがありました。日本では、まだ誰が判定するか縄張り争そいがあるようです。

アメリカらしいなと思ったのは、死体が転がる滑走路のタイヤのそばで、対策本部の隊長と消防隊長が1日を振り返るシーンがあります。そこで対策部の隊長がタバコを吸いだしたのです。周りは死体だらけです。
面白かった作品です。



②「ボーダーライン」
チャールズ・ブロンソンは私の好きな俳優の一人です。「大脱走」他共演の映画もいいですが、彼の主役の映画がいいです。いくつかDVDを持っていますが、殆んどB級ですので入手が困難です。いくつかはBOXで発売されていて困っています。
さてこの映画は、カルフォルニア州の国境警備隊の隊長が彼の役です。メキシコからの密入国者を食い物にしている大農場主と都会の金主が悪者と言った、何時ものパターンです。
国境線付近の原野での犯人との追跡シーンは、彼を知っている人にとっては安心して見られるものです。ブロンソンは所謂白人とは異なりアジア系の遊牧民の血が混じっているのではと思わせる雰囲気があり、これまた独特の肩を左右に振って歩くスタイルで原野を歩きます。
どうしても欲しいDVDがあるのですが、見付かりません。

あ、いい忘れました。写真のマシンガンをこちらに向けている男は、若い頃のエド・ハリスです。彼があの渋い俳優になるとはとても想像が出来ません。
コメント
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