読書と映画をめぐるプロムナード

読書、映画に関する感想、啓示を受けたこと、派生して考えたことなどを、勉強しながら綴っています。

愛する人のためになら徹底した冷酷な女になれる、「さらば、ベルリン」(米/2006年)

2008-02-18 13:44:10 | 映画;洋画
~「オーシャンズ」シリーズのコンビ、ソダーバーグ監督とクルーニーが、現代のフィルム・ノワールを作り上げた。本作で監督は、『カサブランカ』『第三の男』といった40年代の名作のスタイルを、現代に蘇らす事に挑戦した。モノクロフィルムに登場するのは「タフな男」と「謎めいた女」。そこには当然のように「愛と裏切り」がある。スタイルは40年代でも、個人の正義が大国の犠牲になるという視点は現代ならではのものだろう。『スパイダーマン』シリーズのトビー・マグワイアが、今までと違う「卑劣な男」を演じているのも見もの。~ . . . 本文を読む