作雨作晴


日々の記憶..... 哲学研究者、赤尾秀一の日記。

 

エルニーニョ現象

2006年12月15日 | 日記・紀行

花の寺1  花の寺2

ここ三日ほど、初冬には珍しく、しつこく雨が降り続いた。天気予報によると、エルニーニョ現象が発生しているせいでもあるらしい。スイスなどでも、雪が少なくスキー場を開けないところもできているという。年々に環境問題が深刻化しているということなのだろう。

これからも中国やインドなどの人口大国がその経済的な発展の度を高めつつあるから、地球環境はますます悪化してゆくのは避けられないのかも知れない。とりわけ石油に代わる水素エネルギーなどの開発が急がれる。

現段階の人類の科学技術が中途半端で低い段階にあるから、こうした環境破壊が避けられないのかもしれない。さらに幾倍か高度に科学技術が発達して、より環境にやさしいものとなれば、人類は危機を脱することができるかもしれない。科学を否定するのではなく、むしろ、現代の中途半端な科学技術を、さらに高度な本質的に自然なものに発展させる必要があるのだろう。それが可能かどうかはわからない。むしろ問題は、科学よりも人類のモラルにあるのかもしれない。

久しぶりに空に晴れ間が見えたので、散歩に出る。ここ数日の雨に、紅葉はほとんど枝から打ち払われて散っていた。雨に濡れた紅葉やイチョウの葉などが道々の上に美しく型を取ったように造形を描いている。

さすがに、途中に見る風景も冬枯れてゆこうとしていて、華やかな様子の目に付くものもない。

勝持寺に立ち寄る。雨も降り続いたせいか人影はなかった。紅葉の盛りの面影が、ちり積もった落ち葉に残されていただけである。今年の秋の終わりを実感する。カメラを持って出たので、写真に取った。海外のメル友に送ると、部屋に飾るといって歓んでもらえたのはうれしい。

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする