風のささやき 俳句のblog

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金木犀香り虚ろに漂える秋は事無く今年も移ろう 【短歌】

2021年10月27日 | 短歌
いつも歩く道では
金木犀の花も散ってしまい
その残り香も
もう微かに記憶の中に
漂うばかりです

秋は何事もなく
過ぎていきます

何もないことはいいことではあるのですが
訪れるものが少なくなって
心もどこか寂しがっています

若かりし頃のどこか
ワクワクとした毎日と比べて
静か過ぎる日々の胸の内を
秋が寂しく覗き込みます


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