錦織、世界1位ジョコビッチも撃破!ついに日本テニス初のグランドスラム決勝進出!-全米オープン(サンスポの記事より)
スポーツを観ていていまだに感心させられるルールがあります。
それはベース間の距離です。
この距離が今より長くても短くても、イチローのような内安打や盗塁のギリギリの判定も、華麗なダブルプレーも生まれてません。
150年前から変わっていないにもかかわらず、いまだにこの絶妙さが生きているのはちょっとした奇跡です。
ともあれ、普通は競技の人気とともに、エンターテイメント性からルール変更されるのが世の常です。
例えば、一昔前の男子テニスといえば、長身の屈強な選手が強烈なサーブを叩き込むゲームになっていた感がありました。
結果、観客にとっては、ラリーの駆け引きを楽しむことが少なくなってきていました。
そこで、十年ほど前、テニス界ではボールやコートの表面を工夫することでラリーが続きやすい環境にしたそうです。
上記事のような比較的小柄な錦織選手の大躍進も、そういった見直しがあったことも一因でしょう。
こういったルール変更は、やり過ぎるとそれまでの歴史と伝統を台無しにしてしまう危険と裏腹です。
例えば、サッカーでバックパスをゴールキーパーが手で扱えなくなる前と後では、戦術がガラリと様変わりしました。
結果、ルール改正前の20年以上前の試合は今見るとかなり退屈です。
かといって何も手をつけないと、ルールの特性を最大限生かせる能力的に偏った選手ばかりのいびつな競技になってしまいます。
現時点でも極端に太っていたり、極端に大きい、小さい人ばかりが活躍するようなスポーツは一考の余地があるかもしれません。
将来的には、そういった傾向は更に極端になっていくはずです。
そうして先天的なスーパーマンばかりが活躍するようになれば、いずれ競技人口が減り、そのスポーツ自体が衰退してしまうでしょうから。
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