Are Core Hire Hare ~アレコレヒレハレ~

自作のweb漫画、長編小説、音楽、随想、米ラジオ番組『Coast to Coast AM』の紹介など

占いと変わらない民主主義の末路

2016-06-27 21:51:51 | コラム

今度は「Regrexit」、EU離脱を「後悔」(CNNの記事より)

小学校の頃歴史を習っていて一番くらいに変だと思ったことがあります。
それは「大昔は占いで政治をやっていた」と聞かされた時です。
日本でも卑弥呼という巫女が治めてたくらいなので、まんざらウソでもなさそうです。

かりにコインの表裏ような形で決めるなら、50%の確率で真逆の結論が出るわけです。
でも、そんな半丁博打で国の重大事が決められるなんていくらなんでも理不尽です。

ところが、どうも似たようなことが現代の政治でも起き始めています。
例えば、上記事のスコットランド独立とEU独立と立て続けに国民投票をしたイギリスです。

まず、国民投票をするのは、国民の意見が真っ二つに割れているからです。
なのでその賛成反対はほぼ半分半分です。
しかも、二つの対立する立場があった場合、大衆心理としてバランスを取ろうとします。

そしてもう一つ、国民投票するということは国の将来を決める重大な問題だからです。

しかし、ここでちょっとおかしなことに気づきます。
これでは「国民投票は国の政治の重大な別れ道をほぼ50%の確率で決める」ことになります。

これではもはやサッカーのPK戦よりタチの悪い、運を天に任せているのと何ら変わりません。
まさにバクチか、そうでなければ占いです。

普通に考えて、それだけ賛否の別れているものは真ん中の妥協点を探るべきです。
時間がかかってもそちらの方が絶対に穏やかにすませられます。

なのに大の先進国がこんな占いみたいな国民投票を立て続けにやっているのは悪い冗談です。
しかも、それが議会制民主主義発祥の地で起こるのですから、西欧文明の凋落を感じさせずにはいられません。

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