将棋対局中、スマホは禁じ手? 不正行為防止へ規制検討(朝日新聞の記事より)
たまにカーナビのついている車に乗るとこんなことを思います。
「便利だけどこれに馴れてしまうのもちょっと怖いな」
というのも、頼りすぎてルートを覚えたり地図をみたりできなくなったらそれはそれでまずいと思うからです。
最近はAIの発達などもあり、人間がどんどん機械に負けていくイメージがないでしょうか。
実際チェスでは人間がソフトに勝つのはもはや不可能になっているようです。
しかし、本当にそれだけでしょうか?
例えば、絵の遠近法です。
だいたいルネッサンス期に確立したそうですが、当時の絵はまだまだぎこちないです。
では、本当に遠近法を自在に操った迫力ある絵が描かれるようになったのはいつでしょうか?
それは写真機が発明された19世紀中頃以降のことです。
写真のおかげで見たままの3次元の風景が2次元の用紙に写し取ることができるようになったわけです。
これを分析して真似をすることで画家たちの遠近法の技術が格段に上がったわけです。
つまり、何が言いたいかというとこういうことです。
「テクノロジーは人を馬鹿にもするが賢くもする」のです。
上記事の将棋にも同じことがいえると思います。
将棋のソフトの指し手は、ほんの少しだけかじっている僕でも分かることがあります。
一見脈絡のない手を指すこともあれば、大胆で一度攻め出すと止まらなかったりもします。
思考方法がかけ離れ過ぎて、ソフトばかりを相手にするとかえって対人の勝負勘がおかしくなるくらいだそうです。
でも、次に現れる天才はこうしたソフトの考え方も人間の思考に上手く組み込んでいける人なんじゃないでしょうか。
その暁には、将棋のみならず人の思考力をさらに高めるきっかけになるかもしれません。
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