素敵なもの。

　こういうタイトルで人の心の温かさやら、絆やら愛やらについて書き連ねたなら私という人間の奥深い慈愛の精神を理解して頂けるのかも知れませんが……まぁそんな理解を得たいとも特に思いませんので例によって例の如く、今回も極めて即物的でアレな内容となります。
　単に最近お気に入りのものについて御紹介させて頂くだけ、とも言いますね。

　まず、「巨悪学園」。「花のズボラ飯」の二巻と一緒にリビングに放置されていた物を読んでみたのですけれど、これがまた実に素晴らしい漫画でした。ズボラ飯の二巻が妙に女々しくつまらなかった事による相対的な評価の上乗せがあったとしても、充分以上に面白い作品です。開幕から１６ページ辺りまでにその面白さの９割程が濃縮されている、出オチ感の強いものではありますけれど、何はともあれお勧めです。

　次に、「新・光神話パルテナの鏡」。こちらは3DS用のゲームソフトになります。マウスの代わりにタッチパネルでエイムを行うFPS、という感じ。一人用のモードも存在しますし、此方も凄いボリュームとやり応えですが、その醍醐味はやはり対人戦です。神器と称される武器と、奇跡と称される特殊行動を収集して自分好みに装着し、血で血を洗う修羅道に飛び込む事になります。
　神器と奇跡の種類が結構な数であり、またその組み合わせに至っては星の数に至ろうかという勢い。自分の戦術を突き詰めるも良し、相手のタイプを先読みして臨機応変に切り替えるも良しと、実に楽しませてくれます。
　その独特な操作感に最初は戸惑う方もいらっしゃるようですが、一人用のモードを暫く遊んだなら操作は自然と身につきますし、一度習得してしまえば後は思いのままに戦場を疾駆し、対戦の妙味を堪能出来ます。

　と、いう訳で。この二つはどちらも万人向けではないとしても個人的には掛け値なしに素敵な作品。お気が向きましたなら是非、お試し下さいな。