光輪の超魔神フーパ感想。

・音楽隊
　アチャモが可愛い以外は観る価値皆無のゴミ。時間の無駄でしかない代物でした。
・本編
　ちびフーパが声も能力もダークファルス【双子】。
　伝説勢がドバイみたいな市街地で時の咆哮やら亜空切断やらを繰り出しまくり、おそらく万単位の死者が出たものと推測しますけれども……まぁレックウザ&ラティオス&ラティアスという手駒で、敵の完全体フーパ&ディアルガ&パルキア&ギラティナ&ゲンシグラードン&ゲンシカイオーガ&キュレムをまとめて相手にしなければならないという無理ゲー状態では周囲に配慮する余力などあろう筈も無く、目的遂行の為の些細な犠牲というモノでしょう。しかもゲリラ戦で奇襲を仕掛けるなら兎も角、このメンツで拠点防衛をしなければならないのですから、データを眺める限りにおいては完全に詰んでいます。
　ちなみにルギアも序盤に味方として登場しましたが、完全体フーパ的に無茶苦茶嫌な相手だったらしく、早々に深海へと強制送還。そして相変わらずホウオウは全く姿を見せませんが最後はアルセウスが〆るなど、登場ポケモンのリストだけを眺めるなら豪華なものでした。
　ただし、ストーリーとしては伝説ポケモンが大暴れするだけの内容に過ぎず、しかも結局どいつもこいつも一匹たりとも戦闘不能にならず元気なままというヌルさ。特にキュレムに画竜点睛が命中しても無傷同然なのは個人的に大変納得いきません。ダメージ描写が手緩いと戦闘の面白さは激減ですし、どうせならラティオスがラティアス諸共に亜空切断でスライスされるくらいしても良かったのでは、なんて。
　そんなこんなで要するに……今年のポケモン映画は例年と比較しても特につまらない内容でした。フーパとアルセウスと特性テレパシーのディアルガorパルキアを受け取る以外には価値がないと評価せざるを得ません。私は闘いが大好物だからこそ、つまらぬ戦闘にはちょっぴり辛口になってしまいます。

見慣れると可愛いイカ。

　スプラトゥーンのフェス、今度のお題はアリorキリギリスという極めて無難かつどうでも良いモノ。人間に明日など無い、ただ今日という日を生きるだけだ！という思考様式の私としてはキリギリスを選択しますけれども……そんな事より海外ではお題がトランスフォーマーらしいではないですか。サイバトロンorデストロン、なんという戦闘意欲を掻き立てる区分っ。あの作品の登場人物なら初代モーターマスター辺りに近い性情と自負致しますので、サイバトロンの連中を片っ端から轢き殺してインクの底に塗り込めてやりますのに……！
　まぁそんな訳で日本と海外とのお題の格差に切歯扼腕する事甚だしいのはさておき、それでもスプラトゥーンは素敵なゲームです。私はこれだけの為にWiiUを購入しましたが、後悔は皆無、満足感しかありません。通常のFPSやTPSと比較して、敵を殺す事ではなく塗り面積を確保する事が勝利条件であるという要素により、様々な立ち回りが可能となり新鮮斬新かつ爽快です。一勝負に要する時間が3分程度なのも小気味良く、勝っても負けても「よし次こそは」という気分にさせてくれます。
　時間泥棒なゲームである事は間違い無く、ハード込みの導入コストありますから無理にとは申しませんけれども……極めて面白いと胸を張って宣言出来るソフトであり、やって損は無いとお薦め致します。

　あ、蛇足ながら基本的な知識としてスプラトゥーンにおけるフェスにつきまして。これは提示されたお題により任意にどちらかの陣営を選択し、一定期間相手陣営とインクでインクを洗うヒャッハータイムを繰り広げる事です。
　ちなみにサイバトロンとデストロンではなくてオートボットとディセプティコンだろうという疑念を抱く方もいらっしゃるとは思いますが、私の世代だと彼等はやはり、サイバトロンとデストロンなのです……。

ナチスに学ぶ。

「もちろん、普通の国民は戦争を望まない。運が良くてもせいぜい無傷で帰ってくるぐらいしかない戦争に、自分の命を賭けよう等と思うはずがない。一般国民は戦争を望まない。ソヴィエトでも、イギリスでも、アメリカでも、そしてその点ではドイツでも同じことだ。しかし、最終的に政策を決めるのはその国の指導者である。そして国民は常に、その指導者のいいなりになるように仕向けられる。国民を戦争へ参加させるなど、単純で簡単な事だ。国民に向かい、我が国は攻撃されつつあるのだと煽り、平和主義者に対しては愛国心の欠けている貴様達が国を危険にさらしていると非難するだけで良く、他には何も必要ない。この方法はどのような国でも有効だ。」

　これはヘルマン・ヴィルヘルム・ゲーリングの言葉です。第一次世界大戦のエースパイロットとして名を馳せ、最終的にはドイツ軍における最高位の国家元帥を務めた軍人であるのみならず、国会議長、プロイセン州首相、航空相、経済相などを歴任しヒトラーの後継者に指名された程の政治家でもあります。引用した言葉そのものは特に目新しい内容でもなく、至極当然な人類普遍の理を
説いているだけですけれど……やはり実績のある人の口から出たものだと重みが違ってきますよね。このような事例を知識として蓄積し己の血肉とする事こそが、歴史に学ぶという事に他ならないと私は認識しています。
　ところで、現在進行形でこの手法を実行している国があるようで。陳腐なのは使い古されているからで、使い古されるのは有効だからだ、とは言いましても……手垢まみれの戦術をそのまま使う政治家にも、そんな程度の詐術に他愛なく乗せられる大衆にも、うんざりと言う他ありません。

もはや騙す気もないようで。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150806-00000080-jij-pol

　さて、このニュースにおいて注視すべき点は冒頭の
「自民党麻生派会長の麻生太郎副総理兼財務相は6日の同派総会で、安全保障関連法案をめぐり政府・自民党から世論の反発を招く発言が相次いでいることに関連し、『自分の気持ちを言いたいんだったら、法案が通ってからにしてくれ』と述べ、不用意な言動を控えるよう求めた。」
　という点です。基本的人権という概念が日本人を駄目にしただとか、法的安定性など重要ではないだとか、相も変わらず時代錯誤も甚だしい知恵遅れ発言が飛び出す党内に向けてのコメントがコレな訳ですけれども……あくまでも法案が通るまでは大人しくしていろという注意に過ぎず、反省なんて全く促していません。それはそうですよね、一連の発言は誤解を招く失言などではなく自民党の真意そのものなのですもの。

　何度も何度も同じ事をくどくどと申し上げますが、こんなレベルの阿呆が政治家だなんて悪い夢です。法案さえ通せばあとは好き勝手やり放題だと副総理が放言したも同然ですし、掛け値無しに議員辞職に値する事案ではないでしょうか。