夢と希望と

そして力と意志と覚悟があるなら、きっと何でも出来る。

おめでたい話。

2012-01-15 | 中身
 私が時折眺める2chの板に、「ゲーム業界、ハードウェア板」というのがあります。通称ゲハと略され、まぁ2chの中でも最下層の生臭い場所として知られている隔離所です。基本的に任天堂ファンとソニーファンとマイクロソフトファンがハードの販売データを元に争い罵り貶め合うという場所でして、思いやりもマナーもへったくれもない血で血を洗う修羅の国と考えて頂ければ実状と大差ないかと。真っ当な人間らしさをもった方が覗いたなら、まず間違いなく気分を害するのではないでしょうか。
 そんな場所ではありますけれど、実はゲハ住人達の大半はエンターテイメント的なプロレス気分でやっていたりしますし、自分達の言動が一般の尺度からすれば過度に攻撃的で排他的である事も自覚しています。故に隔離所であるゲハの外には、そういった遣り取りを持ち出さないというルールが形成されていました。修羅の国には修羅の国なりの流儀というものが存在した訳です。
 しかしそれが数年程前から、雲行きが変わって来ました。俗に言う「まとめブログ」という物の台頭です。2chのスレッドの内から多くの人間の興味を惹きそうな物をピックアップしてまとめ、閲覧者を稼ぎアフィリエイトで儲けようというサイトですね。これ自体に関しては、私は特に咎め立てしようとは考えていません。資本主義社会なのですから、思いついたお金儲けのアイディアは実践すれば良いだろう程度の認識です。ただ、スレッドやレスをピックアップするという事は、そこに編集者の意図が介在する訳で……必然的に、そうしてまとめられた代物というのは「公正中立」などではありません。ましてやそこに実はスポンサーが存在したならば尚のことです。そう、最近耳にする食べログのやらせ投稿などにも通じる、ステルスマーケティングの構図です。
 ゲハもまた、そうしたまとめブログに目を付けられました。それも、昨日今日ステルスマーケティングに手を出した青二才ではありません。サクラを使ってラジオを売った事を恥じるどころか美談として吹聴する、ステルスマーケティングをお家芸とする大企業ソニーが後ろ楯となっていた「はちま起稿」というサイトです。
 コレがどういうサイトかといいますと、兎に角任天堂とマイクロソフトを叩きに叩き、ソニーこそがゲーム業界の救世主であり正義であり唯一無二の崇高極まる神である……と読者に刷り込む事を第一義としている、有り体に申し上げれば洗脳サイトです。そこを眺めれば、まるで報知新聞を読むと読売ジャイアンツが最高無類の球団であると錯覚するのと同等以上に、ソニーのゲームハードこそが人類の希望であり他社のハードは存在意義のない不燃ゴミに過ぎないと思えてくるのではないでしょうか。……無論、自己の判断を放棄して阿呆のように疑いもせず読めば、の話ではありますけれど。
 で、そういったソニー教とも言える洗脳サイトによって養成された、本物のキチガイがゲハにも紛れ込むようになりました。はちま起稿の中でだけ通用する、理論とも呼べない出鱈目な妄言を繰り返しては住人達に論破されて笑われて鬱陶しがられて巣に戻り、巣の中で唾臭く傷を舐め合い、より一層精神を爛れさせていくという……実に好ましくない循環が完成していました。彼等曰く、はちま起稿は公正中立な個人によるゲーム系まとめサイトであり、事実を事実として鋭く指摘しているだけだ!というのですね。私が好きなのは、あくまでも実データに基づいた理論的な討論であって、判断を他人に丸投げした思考放棄者が垂れ流すエンドレステープではありませんから、結構げんなりしていたという次第。

 それが、まぁ色々あってこんな事になりまして。
http://kenmounews.blog.fc2.com/blog-entry-48.html
http://www7.atwiki.jp/htmk3/pages/1.html
 いやはや、ネットというのは怖いですねぇ。公正中立な個人によるゲーム系ブログ等とは、はちま起稿産の信者以外誰も信じていなかったでしょうけれど、こうして白日の下に曝されては言い逃れも出来ますまい。
 温厚無類で慈愛に満ちた私としては品のない言葉はあまり好きではありませんが、こんな時くらいは敢えて申し上げましょうか。ざまあみやがれ、とでも。