夢と希望と

そして力と意志と覚悟があるなら、きっと何でも出来る。

不謹慎極まりない暴言などを。

2008-04-23 | 中身
 光市母子殺害事件の差し戻し控訴審の判決が出たようです。まぁ見ず知らずの他人が殺されようと死刑になろうと知った事ではありませんし、とどのつまりは相対的に弱いモノが相対的に強いモノによって殺され喰われるという至極当然の摂理が繰り返し具現化されているに過ぎません。

 ただ、マスメディアに対する旦那さんの態度には一定の感銘を受けました。「あぁ、これが法治国家における一市民の在り方という物か。実に面倒そうだなぁ」と。
 愛する者を殺されて悲しみ憤る、これは自然な感情なのでしょう。故に仇に対して復讐を為したい、これも真っ当な思考の流れだと感じます。しかし、文明人という方々は此処で法の縛りに従わねばならず、故に私のような蛮人から見ると随分窮屈で回りくどく、非効率的で効能も不確かな復讐法を選択しなければならないようです。
 そもそも最も効率的で効果的な復讐というモノは「仇の行為に関わりなく自らが幸せになる事」と相場が決まっています。仇を付け狙い追い回し、自らの命という二度とは戻らぬ貴重な時間を好きでもない相手に対して使用するなんて愚の骨頂であり、零れたミルクに涙を落としても詮無き事。仇を討ち取る形式の復讐は「大切な誰かの為」ではなく、要するに「自分の気晴らしの為」に行うモノですが、どう気が晴れようと既に死んだ人間が生き返る訳でも無く、言い切ってしまうなら無駄な行為です。イライラするから壁を思い切り殴りつける、といった短絡的でさしたる効果も望めない行動と等価でしかありません。嫌いな相手に時間や労力を費やすならば、それらを己の幸福の為に使用した方が、余程建設的というものです。
 ただ、人というのは理詰めで動く訳では無く、幸福な環境を構築する為には己の精神状態が重要な事も確かであり……自身の感情の制御が困難な程に仇が憎い、仇が生きていると考えるだけで精神が憎悪一色に染まる、とりあえず無駄だろうが何だろうが仇討ちをしないと歩き出せないというような状況においては已むを得ません。この場合は、より効率的に自身の幸福を確立する為に、直接仇を手に掛ける必要が生じてきます。自己にとって邪魔なモノが存在するなら、それを排除する。これも生き物ならば当然の選択ですので、やると決めたなら手早く効果的にやってしまえば宜しい。
 たとえば仇を拉致して睾丸を潰し陰茎を輪切りにして、死なぬ程度に焼き鏝で止血を行いつつ手足を先端から一寸刻み五分試しにした上で、口に漏斗を突っ込み己の肉片を喰らわせ、肛門の括約筋を鋏で丹念に切断し、膀胱と直腸をバーナーで炙り、喉には水銀を流し込み、顔の輪郭に沿って剃刀で切り込みを入れて顔面の皮膚を剥がし、鼻を削いで粘膜を酸で焼き、頃合いを見て眼球に爆竹でも仕込んで両目を潰してから、耳元で「これから両耳も潰すけれど、今殺したりしないから安心しなさい。とりあえず私はこれから自首して刑務所に入るから、肉達磨のまま待っていてね。出所してから、きっちり息の根止めてあげるから。」とでも言っておけば恐怖と苦痛をリフレインさせながら不具の身体で転がる日々となり、ある程度気は晴れるでしょう。コレを実行する手間暇を考えると本当に割に合いませんが、こうしないと気が済まないというのであれば仕方が無い事です。効率は悪くても効能は確かであり、損得勘定抜きならば全くの無駄という訳でもありません。
 しかし法治国家の一市民たる者は、このような手段さえ選択する事は出来ないようです。あくまでも法に従い法に則り、仇を憎みながらも己の手を汚さず、社会システムを用いて抹殺を謀らなければならない。なんとも面倒で、さして気が晴れる事も無さそうな割には時間も労力も必要という「文明的な裁き」を頼みにしなければならないとは、相当歯痒いのではないでしょうか。本来ならば文明人の方々こそ、最も効率的で効果的な復讐方法を習得しておいた方が良いのでは、なんて思ってしまったりもするのですけれど……まぁ良く考えたなら、一定以上の同胞意識、帰属意識を共有する事が社会というモノを成立させる為には不可欠であり、その根底に槌を振り下ろすような野蛮な思考は受け容れられる道理もありませんね。

 ……だらだらと書き連ねてしまいましたけれど、このニュースに触れて最初に感じた事は、実は全く別だったりします。
 山田風太郎の「おぼろ忍法帖」における交合による復活の術、忍法魔界転生というのは人生に悔いを残し強烈な生への欲求を持つ人間が、死の直前に心から愛しいと思う女と交わった後に、その女の死と共に新たな肉体と生前より優れた技量を持って生まれ変わる秘法です。己自身を転生させる術であり、断じて死んだ女を蘇らせる忍法ではありません。アレを真似たというのなら、その時点でアウトでしょう。
 更にドラえもん云々。ドラえもんの実在を信じていた程のファンならば、コレを知らないとは言わせません。コミックス25巻に収録されている「のび太の結婚前夜」に於いて、しずかと父親が交わした素敵な会話です。

「パパ!あたし、お嫁にいくのやめる!!あたしがいっちゃったらパパ寂しくなるでしょ?」
「そりゃ勿論だ」
「これまでずうっと甘えたりわがまま言ったり…それなのにあたしの方は、パパやママに何もしてあげられなかったわ」
「とんでもない。きみはぼくらに素晴らしい贈り物を残していってくれるんだよ」
「贈り物?あたしが?」
「そう。数え切れない程のね。最初の贈り物はきみが生まれてきてくれたことだ。午前三時ごろだったよ。きみの産声が天使のラッパみたいに聞こえた。あんなに楽しい音楽はきいたことがない。病院を出たとき、かすかに東の空が白んではいたが、頭の上はまだ一面の星空だった。この広い宇宙の片すみに、ぼくの血をうけついだ生命がいま、生まれたんだ。そう思うとむやみに感動しちゃって。涙がとまらなかったよ。それからの毎日、楽しかった日、満ち足りた日びの思い出こそ、きみからの最高の贈り物だったんだよ。少しくらい寂しくても、思い出があたためてくれるさ。そんなこと気にかけなくていいんだよ」
「あたし……不安なの。うまくやっていけるかしら」
「やれるとも。のび太くんを信じなさい。のび太くんを選んだ君の判断は正しかったと思うよ。 あの青年は人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことのできる人だ。 それがいちばん人間にとって大事な事なんだからね。彼ならまちがいなくきみを幸せにしてくれるとぼくは信じているよ」

 これを頭に置いた上で、子を持つ母親に対してあぁいう事をやったのなら、まぁ死んだ方が良いでしょう。……のび太が本当に、そういう人間であるかどうかは置いておくとしても。
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生存報告代わりに

2008-04-14 | 中身
 いつもの場所に、基礎教養的な物を並べておきました。
 御存知ではないモノがあれば暇な時にでも目を通しておくと、色々と話が通じるようになって素敵です(やたらと偉そうにふんぞり返りつつ)。
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みんなが乗りそうなロボ in OGS

2008-04-06 | 中身

 3月13日の万里の記事、「個人的メモとして」に対する返礼のようなものです。
 音楽系の素養がごっそり欠如している為、こういう色気の欠片も無いものになりました。苦情の類は遠慮無くどうぞ。


万里 ヴァイサーガ
http://www.youtube.com/watch?v=pptJOUg1w0U

深雪さん アルトアイゼン
http://www.youtube.com/watch?v=0CA2L0iG1KI

真琴さん アウセンザイター
http://www.youtube.com/watch?v=5NdmMe-FXt8&feature=related

rickeyさん SRX
http://www.youtube.com/watch?v=E24QPVZHpW0

51さん 虎龍王
http://www.youtube.com/watch?v=hpngS6dFn7s

Estrellaと私 フェアリオン
http://www.youtube.com/watch?v=Qew2rA_NN98

……ごめんなさい、流石に嘘かも。こちらですね、やはり。
Estrella ジュデッカ
http://www.youtube.com/watch?v=oKcs3ZS6Htk&feature=related

私 ペルゼインリヒカイト
http://www.youtube.com/watch?v=s6uHGYFVB0s&feature=related

コメント (5)
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