完璧なロジック。

　ゆでたまごという漫画家について、私は既に認識を改めていました。かつてのように愚にもつかない破綻した作品しか創れぬ輩ではない。それどころか私が定義する所の竜を描く事さえ出来る作家であり、注目に値する、と。
　そのような心構えがあったとはいえ、今回は若干の衝撃を受けた事は否めません。くどくどと私が語るより、5分とかかりませんから御覧下さいませ。
http://bookstore.yahoo.co.jp/shoshi-585315/
　シルバーマンとサイコマンが語るモノを何と呼称するのか、それは常々申し上げていますように缶詰のラベルの問題に過ぎない事です。何を貼り付けようと内容物が変わる訳ではなく、故に肝要なのは内容物そのもの。ラベルはあくまでも第三者に判りやすいようにしてやる為の物であって、当事者が内容物を把握しているのなら瑣末極まりない事象です。
　その、問題の内容物。先週私はサイコマンの語る言葉に共感し否定できないと書きましたけれども、今週のシルバーマンのロジックを用いられては……お手上げです。負けを認める他ありません。互いに敬意を持ち誇りとし合える相手をこそ私は友と呼び、その中でも文字通り抜群のかけがえのない存在をこそパートナーと呼びます。そのような相手から、
「そんな力に頼っている限りキミは僕の超えたい目標になり得ない
それが僕は不満でならない！
本当のキミはもっと強い
こんなものじゃないはずだ 肉体的にも精神的にも
でも今はすべてが止まってしまっている」
　などと言われてしまっては……出せる言葉は、「ごめんなさい」だけです。

　こう書くと思い上がっているように聞こえるでしょうし、事実多くの人々を愚劣で惰弱なカスであると見下している訳ですけれども、とにかく私は論争において敗北を喫する事が極めて稀です。多くの方々よりも高い知能を生まれながらに持ち、更に闘争の才能を備え、シンプルで明確なロジックのもとに明瞭な判断を行い論陣を構築しますから当然の事です。
　ところが今回、私は以前あれほど蔑んでいた作家に己の論陣を破られたも同然。これこそが冒頭に述べた若干の衝撃というモノの要因です。これが実戦ならと考えると背筋が凍ります。敗北の味は何度噛み締めても好きにはなれません。だからこそこの敗北から目を背けず受け入れじっくり味わい糧と為し、より強固な己を構築しなければ……！

Windows10への強制アップグレード阻止。

　何度消しても不死鳥の如く甦ってくるWindows10へのアップグレード告知。窓を閉じるだけでもこう何度もやられると嫌になりますのに、是が非でもWindows7を抹殺したいらしく悪質詐欺サイト級の嫌がらせまでやらかしてくるようになりました。
　現時点での対処法を備忘録がわりに書いておく事にします。





　今のところ、このような順で選択すれば自動アップグレードを阻止可能です。

　私は、たとえ購入の意思があったとしても店員が鬱陶しく付きまとってくる店では買いたくなくなる偏屈な気質。ましてやソフトが満足に動かないようなOSを押し付けられたりしたならば、ちょっぴり意固地にもなろうというものです。命であろうとマシンであろうと、私のモノは私の使いたいように使います。他人の指図など基本的に知った事ではありません。

ゆでのくせになまいきだ。

　我ながらひどいタイトル。しかしこれは純粋な賛辞です。サイコマンの乙女心は完全にリミットを突き抜けて、独自の美を形成し始めました。

http://bookstore.yahoo.co.jp/shoshi-583036/

「ハッ お黙りなさい
かつてまだ友好だった頃のあなたたちと語りあった始祖としての誇り 美学
たとえそれに背くとしても
シルバーマン あなたにこの力の意義を認めてもらえるのであれば
私は"拾式"の奥義だってその具材に捧げますよ！
私たちが神になるために この世を真の理想郷とするために！
目を覚ます？お断りします
これが夢なら私は永遠に眠り続けましょう
この覚めない眠りの果てにこそ
私たち11人が見た夢の続きがあるのですから」
　からの、完璧・拾式奥義 輪廻転生落とし。グリムリーインカーネイション、技そのものはマッスルリベンジャーに勝るとも劣らぬ恥ずかし固めですけれども、そのネーミングは実に素敵。
　あれだけサイコマンと仲が悪かったガンマンも含め11人と始祖を認識しつつ、どこまでも見果てぬ夢を追い続ける姿を……私は笑えません。否定する事も出来ません。

　この闘い、試合としての勝敗がどちらになろうとサイコマンにとって幸福は約束されているのではないでしょうか。シルバーマンに勝ち、その命を奪うなら彼はサイコマンの内で永遠になる事でしょう。負けて命を奪われるとしても、敬愛する存在に殺されるならこれ程嬉しい死に方はありません。
　……ゆでたまご如きに恋愛の機微など描けるはずが無いと考えていた認識を改めなければなりますまい。

歩きやすい靴。

　今回は特に何の隠喩でもなく単純に、そのままの意味で歩きやすい靴の紹介です。
　勿体ぶらずに述べますと、それはSKECHERSというメーカーの「GO WALK」というシリーズ。レディスもメンズもあるようで、私も愚弟も実際に履いていますけれども、これが非常に素晴らしい歩き心地。雲の上を歩く感覚とでも言いましょうか、とても不思議で心地よい疲れ知らずの靴です。
　欠点としましては、まずカジュアルな外見なのでフォーマルな場にはそぐわない事。次に防水性能は無いに等しく、雨の日には向かない事。そしてこれは私の履き方が乱暴な事も要因だとは思いますが、靴底の磨耗が早い事でしょうか。それでもおよそ半年程度は機能しますし、価格もお手頃ですからコストパフォーマンスの面で不満は皆無です。

　勿論、靴というのは人それぞれの好みが大きく異なる物です。求める歩き心地というのも千差万別でしょう。故に私に勧められたからといって、試し履きもせずにネット通販などするのはリスクの高い行為。それにGO WALKは普段よりワンサイズ程度大きめを選択した方が足に馴染みやすい傾向がありますし。
　ですから、これを御覧になっている皆様が今度靴屋に足を運ぶ機会にでも、騙されたと思って一度試し履きをなさってみてはいかがでしょうかという勧誘になります。普段履きの靴として、数万円するような靴達よりもずっと快適かつ機能的なGO WALKの歩き心地は、味わっておいて損は無いと断言いたします。