2/3 「憲法が国家権力を縛るのは王権時代の考え方。今は国の形、理想と未来を語るもの」
2/5 「集団的自衛権は憲法解釈変更で可能で、憲法改正は必要ない」
2/7 「同盟国アメリカ以外でも、密接な関係があれば集団的自衛権を行使可能」
2/12 「最高責任者は私だ。私が責任を持って選挙で審判を受ける」
2/20 「責任者は私である。閣議決定で案を決めてから国家で議論」
2/24 「大雪被害があったので緊急事態宣言を盛り込んだ改憲が必要」
3/4 「戦争参加ではなく紛争地への弾薬輸送ができるか検討」
3/12 「武器輸出三原則をやめて武器輸出可能な防衛装備移転三原則をつくる」→4/1閣議決定
3/22 「(集団的自衛権行使できない憲法解釈という)建前論に終始する余裕はない」
4/1 ODAの軍事利用の解禁を検討
4/8 「砂川判決は集団的自衛権を認めている」と解釈拡大
4/12 安倍設置の安保法制懇が新解釈を発表「日本に無関係な紛争への参戦は9条で禁じられていない」
5/15 「賛成派を集めた安保法制懇が解釈改憲していいと報告したので解釈変更する」
あまりの頭の悪さに目眩さえ感じる程です。
まず2/3の発言。国家権力というのは縛られなければ即座に調子こいて独裁政治に走るもので、そういう権力の身勝手を憲法で封じる事こそが人類の知恵であり、立憲主義というものです。憲法とは「政府の思い描く理想やら未来やらを語るもの」などでは断じてなく、国民を護る鎧であると同時に権力者への枷。こんな事も知らないようでは、そもそも法治国家の政治家として不適格と言わざるを得ません。
その他の発言も脳味噌の代わりに腐った生ゴミでも詰まっているのではないかと心配になるレベルですけれども……特にアレだと感じるのが3/4と3/12の発言。この男は、兵站が戦争に含まれないとでも考えているのでしょうか。兵站というのは簡潔に言えば、「必要なものを必要な量、必要な時に必要な場所に届ける事」です。これは戦争遂行に際して、最重要な事柄の一つ。「戦争の玄人は兵站を語り、素人は戦略を語る」という言葉が示すように、基礎である兵站がお粗末であれば、どんなに大がかりな戦略も精強な大軍も絵に描いた餅、全く用を為しません。兵站は戦争ではないどころか戦争そのもの、その根幹なのです。それにも関わらずこのような寝言をほざくようでは、安倍晋三は軍人としても三流以下でしょう。無能な味方というのは有能な敵よりもタチが悪いもので、こういう闘いのいろはのイも知らない阿呆に最高指揮監督権を握られている自衛隊の方々には同情を禁じ得ません。
昨日も申し上げた事の繰り返しになりますが、幾ら何でも、自民党にもう少しまともな人材は居ないのでしょうか。もしも私が自民党の幹部なら、こいつが口を開く度に「巻き添えにされてはたまったものではない、今度こそ本当に潰瘍性大腸炎にでもなって、さっさとくたばってくれないかなぁ」と思う事間違いなし。……とはえ、現実に高い支持率を維持しているのですから……まぁ類は友を呼ぶというか、大衆はそういうレベルという事なのでしょうかねぇ。
私としては
この神竜剛次の台詞を真実だと認識する一方で……その認識を覆す状況を目にしたいものだと願っているのですけれど。